1 とある結社の手記:6
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[手にした紙飛行機に、涙が落ちる。
きれいな青空の便箋をくれた、優しい少年。 親友が倒れた時に、身を呈して助けてくれた、優しい、優しい少年。
――その彼が、人狼。
信じたくなかった。]
…どぉ…して…?
[誰に問うでもなく、零れた言葉。 それ以上は何も言えないまま、ぺたりと床に座り込む。]
(473) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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本屋 ベネットは、小悪党 ドナルドの言葉に目を見開いて
2010/02/27(Sat) 03時頃
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……お前、なあ…。
[僅かに苦笑を返す。>>470 けれど、これも友人の気遣いなのだ。 ひとつ首を振って、カルヴィンへと視線を返した。]
(474) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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そうだねー。私も手伝おうか……
…ううん、やっぱり、カルヴィン君に作ってもらおうかな? お料理、覚えたがってたもんね。
[ドナルドの方へと歩み。 手を伸ばすと、彼の手を自分の両手で包んだ。]
(475) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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──…カルヴィン。 キッチンへは一人で「大丈夫だな」?
[ウェーズリーと少年の仲は知っている。 けれど、念を押したのは彼の正体ゆえだ。
──人と、人狼は違う。
黙って視線を合わせてくる少年に、深緑は揺るぐことなく据えられていた。 たとえ、どれほどに苦い色を含むとしても。]
(476) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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[それでも声をかけられれば>>472、ふるふると頭を振った。]
それは…貴方が…。
[「貴方が使えば良い」と言いかけ、口を噤む。 それは……叶わない事。 自らを“人狼”と名乗り出たこの少年を、結社は逃すことはしないだろうから。]
(477) 2010/02/27(Sat) 03時頃
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[ その手を包んでくれるピッパの手。温もり。 作った笑みが、涙で歪む。
肩に顔を預けて……声を殺し涙を流した。]
(478) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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そうですか。それは失礼しました。
―――…いいえ。言い忘れてました。 折り方だけでなくてね、飛ばし方にもコツがあるんです。
[紙飛行機を飛ばす仕草を軽くしてみせて、 ピッパ>>469へ静かに微笑む]
(479) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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あぁ、丁度良かった。 その人に会いに、行く所でしたから。
呼んで来ますが、……あまり、期待はしないでくださいね。 先程まで、ひどい酔っ払いさん状態でしたから。
[ドナルドがかけてくれる声>>470は、 彼なりの気遣いが滲んでいるようで]
………………。
[そして、彼は笑う。涙を流しながら、笑う。 本当はずっと分っていた。ドナルドは、ドナルドのまま。 昔と何一つ変らない、やんちゃで優しいお兄さん]
はい。
[応えるように、返した笑みも、泣きそうに歪み掛けていた]
(480) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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……やーねぇ。
しっかり、しなさいよ……
[こみ上げてくる物を堪えた。声はどうしても、涙で震えてしまうけれども。片手を伸ばして、ドナルドの頭を撫でる。]
(481) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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あぁ、そうだ。メアリーさん。
[ふと思い出したように、彼女のほうへ顔を向け。 そっと掲げたのは小指。オムレツを一緒に作るという約束、 彼女がピンと来るかはわからないけれど]
………ごめんなさい。
[ただそれだけを告げて、悲しげに目を細めた]
(482) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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[ピッパの立候補が辞退>>475されたことに、 こっそりと安堵を覚えつつ]
…………ええ。「大丈夫です」
では。
[ベネットへの言葉には、はっきりと返す。 そして一度周りへ頭を下げると、キッチンへと歩き出した]
(483) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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[ゆっくりと立ち上がり、キッチンへと向かおうとする少年をそっと抱きしめた。]
…ありがとう。 便箋、大切に、使わせてもらう、ね。
[カルヴィンの頬を濡らす涙を、両手で拭う。
そして、優しい少年の額に親愛のキスを。]
(484) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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───…。
[涙を流す皆を見渡して、一人拳を握る。 握り締めた指の先は、冷たくなって白い。
けれども、少年を見つめる目に涙はなかった。 涙は落とさず、ただ──見届けようと、思う。]
…、分かった。
[少年からの答え。>>483 はっきりと返る言葉に、僅かに深緑の瞳を細めて頷いた。]
(485) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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/* >>483
をい(笑)楽しかったなー、ウェーズリーカルヴィンとのお料理パニック。(ぐす)
(-169) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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/* あれ。マーゴ前に出てた。ww
俺一人で警戒してるか!!! しすぎなのかもなw
(-170) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/02/27(Sat) 03時半頃
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うん…………うん……
[ 頭を撫でる手の感触を感じながら、ピッパの震える声に頷いて。 悲しかった。 全てを持って行く事の出来ぬ自分に、憤りを覚えずにはいられなかった。 どうしようもない事。それがくやしかった。
けれど……顔を上げた。 ピッパの頬にも涙が伝う。 感謝を込めて笑みを向け、頷いて。 その涙を指で拭った。
そして、カルヴィンへ向き直り、キッチンへ向かうその背を見送った。]
(486) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/02/27(Sat) 03時半頃
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……ッ…
[マーゴが進み出て、ふわりと少年を抱き締める。>>484 一瞬身体が強張り、息を呑んだ。
その自らの動きに、再び苦さを噛み殺す。]
(487) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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[マーゴの言葉>>484に、驚いて瞬きを数度落とし]
………使ってくれるなら、とても嬉しい。
[ふいに綻ばす表情。便箋は引き出しで眠るより、 誰かの想いを届けてくれた方が幸せだと思うから]
…わっ。
[自分に怖がることなく、触れてくれるマーゴ。 そのことが、嬉しくて、悲しくて、――…。 額のキスへは虚をつかれたらしく、 少々年相応の少年らしい表情を零した]
(488) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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―広間→キッチン―
[広間から廊下へと出る折―――…。 影から此方を眺めていた車椅子の人影>>460と、 鉢合わせる格好になるだろう。
彼女の涙は、もう乾いていたか否か。
彼女の一番大切な人を奪った少年へ、 向けられた言葉はあったのか]
……………………。お元気で。
[言葉に詰まり、惑い、結局、ただそれだけを呟く。 彼女に下げられた頭は誰に対するよりも深く、長かった]
(489) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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……あとで、思いっきり泣くといい。 皆には内緒にしててあげるから。
[ドナルドに涙を拭われて、笑い返しながら、囁いた。 もう、女の目からは涙は流れていない。]
(490) 2010/02/27(Sat) 03時半頃
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ありがとう…。
[もう一度、お礼を言って身体を離す。
『人狼が怖いか』と問われれば、『怖い』と答えるだろう。 それでも、目の前にいる少年から恐怖を感じる事はなかった。 自身の記憶の中のカルヴィンは、ただ優しい、普通の少年だったから。
親友の大切な人を殺したのだとしても…恨むことも出来ない。]
(491) 2010/02/27(Sat) 04時頃
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長老の孫 マーゴは、小僧 カルヴィンのキッチンへと向かう背中をそっと見送った。
2010/02/27(Sat) 04時頃
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―キッチン―
[其処には、まだウェーズリーの姿があっただろうか。
黒い手紙を持って戻ってきた少年を見て、 彼は何を思ったのだろう]
……ごめんなさい。ウェーズリーさん。
折角、守って貰ったのに。
ばれちゃった。
[今にも泣き出しそうになるのを、 何とか堪えるようにして笑う。 それが彼の望む笑顔で無いと知っていても。 そうすることしか、少年には出来ないから]
(492) 2010/02/27(Sat) 04時頃
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ごめんなさい。……ごめんなさい。
[生きて、と言われた。その願いは果たせない。
あと、自分の命は何刻あるのだろう。 広間では押し隠していた、差し迫る恐怖。 覚悟していても、やはり、こわい。
震える自分の指先を見つめた後、 視線を彼へと返して、ふふ、と情けなく笑う]
(493) 2010/02/27(Sat) 04時頃
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うん……ああ。
[ ふ、と。苦笑いと照れ笑い、その入り混じったような笑みを浮かべながら、それだけ返し、涙を拭う。]
ふ……やっぱり…… ピッパには敵わねえな。 ……ありがとな。 ピッパがいてくれて……良かった。
[ 笑いながら、けれど、最後の事は心の底から。 本当に、そう思った。]
(494) 2010/02/27(Sat) 04時頃
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そりゃあ…昔っから、勝負事であんたに負けた事は、 ほとんどないし、ね?
…どういたしまして。
あんたはタイミングだけは悪いけど… 私のいる集会所に連れて来られたのだけは、でかした、って褒められるわね。
別の場所に行ってたんじゃ… きっと、すぐに処刑されてたわよ?
[くすくすと。少しだけ、余裕が出てきたようで。]
(495) 2010/02/27(Sat) 04時頃
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[カルヴィンの姿が見えなくなれば、広間へと視線を戻す。 深緑の先には――]
ベネット…。
[ペンダントを握り締め、これで良かったのかと視線だけで問えば、彼はなんと答えただろうか。]
(496) 2010/02/27(Sat) 04時頃
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なんだよ、もう、調子に乗りやがって。
[ こちらも、くく、と声を漏らして。]
そうだな。 連れて来られたのがここだったってのは、良かったんだろうな。 もし、他の場所で俺が死んでたら…… どうしてた?
[ こんな風に、戯言を返す余裕も、何とか戻ってきて。]
(497) 2010/02/27(Sat) 04時頃
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……は。
[息をついて、辺りを見渡す。 巡らせた先に、小さく名を呼ぶ声がして目線を下げた。>>496]
────…。
[問うような声に、言葉は返さない。 けれど瞳は、苦味を帯びても揺れることなく自らよりも 更に深い緑の瞳を見返していた。
ほんの僅かな時間、自嘲にも似た笑みが過ぎる。]
(498) 2010/02/27(Sat) 04時頃
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そうそう。一つだけ、お願いを、聞いてもらおうと思って。 何でも聞いて、くれるんでしょう?
[まだ微かに震えを残しつつも、 にい、と少年らしい笑みを浮かべてみせる
そして懐から取り出したのは、一通の手紙。 宛名の何処にも書かれていない、古びた白い飾り封筒]
―――……手紙も。一人ぼっちのままでは、寂しいから。
これは、ある人が、 この村の誰かに、届けたかったものなんです。
[大事そうに一度手紙を抱きしめて]
(499) 2010/02/27(Sat) 04時頃
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ただ、残念ながら、宛先がありません。 誰に届けて良いのか、分らない手紙です。
――――――……でも、ウェーズリーさんなら。 「正しい持ち主」の元へ届けば、分るんですよね? どうか、この手紙を、「その人」へ渡してあげてください。
[少年は、穏やかに微笑む]
どうぞ。
[確かに手渡された手紙。 十年以上の時を経て、ずっと焦がれていた人の元へ]
(500) 2010/02/27(Sat) 04時頃
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