192 革命の嵐
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 21時頃
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− 戦艦ヴィーゾフ号 / ヤンヴァーリ河 −
[女たちを送り込んで、油断と混乱を招く──そこまではシメオンの計画どおりに進んだ。
だが、イワノフを殺せなかったことで、命令系統の潰滅までは果たせなかった。 軍事訓練を叩き込まれてきた兵たちは、指揮官の命令の下、徐々に本分を取り戻す。
結果、両手に余る兵が斃れ、女たちの幾人かは果敢に冷たい河へ飛び込んで捕縛を逃れたものの、革命派による戦艦の奪取は阻止することができた。]
(8) 2014/09/06(Sat) 21時半頃
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むうう──
[「女の人は大事にするだよ」と、背中に聞いた朴訥とした声が思い出される。>>5 手当しようと駆け寄る衛生兵を押しのけて船尾楼に立つと、イワノフは声を張り上げた。]
女をダシに使って、 女に刃を握らせて、 それがてめぇらの正義か、 革命の志士とやら!
キンタマついてんのかあ!
(9) 2014/09/06(Sat) 21時半頃
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死んだ連中への追悼だ。
──食らいやがれ!
[最後っ屁のように、艦砲を発射させた。 それはまったく、イワンの訴えとは逆の行為だったのだけど。]
(10) 2014/09/06(Sat) 21時半頃
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/* 狼と一匹狼で、2つ襲撃があるはずなのに、無残なしなのは、何があったー
無残にならない可能性をあげてみた
・吊り襲撃かぶり ・守護者のGJ ・妖精噛み ・人犬噛み ・半狼噛み ・狼の一匹狼噛み ・意図的パス
けっこうあってウケたw カオスww
(-5) 2014/09/06(Sat) 21時半頃
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─ 港へ向かう途中 ─
[一刻も早く伝えないとと思い、足早に急ぎ港へと向かう中。 >>75不意に女の足音に重なり鳴る靴音に気付いた。 振り返る手間も惜しみたかったが、軍警の類ならば厄介だと確認に視線を動かして。 細く不健康そうな男の姿に、杞憂だったかと前に視線を戻しかけた。 名を呼ばれても、酒場の常連か誰かから噂で聞いたのだろうと足を止めることは無かったのだが]
…シメオンさンなら、もう会ったヨ。 今も、向かってイル。
[革命家の同志だという男に、一瞬の逡巡を挟んでから返事をして。 女の行き先にシメオンが居ると言外に告げ、歩む速度を更に上げようとし。 そこで問われた言葉に、微か息を飲んだ後]
(11) 2014/09/06(Sat) 21時半頃
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は? だ、駄目だっぺ!! ジーマ船長!!砲撃は駄目だっぺ!!
[甲板の船尾楼で声を張り上げたあと、 艦砲を発射させたジーマに目を丸くしてずんずんとそちらに駆ける。]
お、女の人を使っで、攻め込むのはよくないごどだ。 で、でも、街には、弱い人もたくさんいるだよ。 船長、砲撃するのはやめでくで。
[おろおろとそう告げる男に構う人間はどれほどいたか。 巨体で力もあるが、性格的には全く害を及ぼしそうにないこの男。 頭が足りないのももうわかってきているだろう。
だが、だからこそ、いざとなれば、 男がその気になれば、人一人を抑える気を失わせることも容易い。 頑丈さにおいては優れた体躯。 もし、本気で暴れるのであれば、幾人かの手をかけないと、たった一匹の男を抑えることはできない。]
(12) 2014/09/06(Sat) 21時半頃
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─ 港へ向かう途中 ─
望まナいものでアッテ欲しイと、思っていルわ。
[希望の形の答えを返してから、少しだけ目を伏せて]
…シメオンさんハ、革命という言葉ヲ綺麗に飾るノは上手だワ。 デモ。私にハ、彼の言葉は綺麗過ギて、ドコまでが本心ナのか見えナイの。
どんな綺麗事ヲ言ったッテ、人同士争ウ以上ダレかの血ガ流れ、命が流レる。 その誰カに、自分や、愛しイ人がナらない保証は、ドコにもない。
……彼ガそれを解ってるノか。 その覚悟ガあるのカ。私にハ、解らナい。
(13) 2014/09/06(Sat) 21時半頃
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[ビラを手に冷たい表情を浮かべる父から目を背けるように書斎から離れ、自室へと戻る。 ベッドに潜りこみ、静かになった部屋で考えるのは革命のこと。
父はどんな手段を使ってでも粛清しろと言っていた。それは、今日見た光景や笑いが無くなってしまうかもしれない、ということで。]
…つまらないのは、嫌ね。
[しかし一貴族の娘である少女に出来ることなど、そう無い。 彼女が考えこんでいる遠くでまた、砲撃の音が聞こえた]
(14) 2014/09/06(Sat) 21時半頃
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─ 港へ向かう途中 ─
[女の能力を買った男は、己の危険を顧みず革命に心身を捧げた。 何時罪に問われるか知れない覚悟を抱き、己の犠牲が未来への礎になると信じ続けてこの地を追われた。 瞼の裏に浮かべた男の姿と、シメオンの姿を重ねても合致はしない。 それは当然だ、人は皆異なるものだから───けれど。
エリアスに話すというよりも一人言の様に呟くと、伏せていた瞳を前へ見据え]
私がシメオンさンの元二向かう理由ハ、食糧庫の襲撃を伝えル為。 艦を奪ッテも喜ぶノは武器ガ欲しい人ダケ。 ソんなことをするヨリ、襲撃ヲ止めに行っテと頼みに行クところダッタ。
イリヤさん。 あなたハ、私の意見ヲ聞いテ、今何を思ってル?
[視線は行く先を見据えたまま、女と歩調を合わせ歩く男に問いかけた。 彼の答えが何であれ、女の意志は変わらないが**]
(15) 2014/09/06(Sat) 21時半頃
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>>10
せんちょおおおお!! これ以上、街を撃つなら、俺が船長を止めるだよ!!
[砲撃のあと、艦内に向かうであろう船長にそう大声をあげる。 だが、あきらかに害しせんとする言葉に、乗組員から押さえ付けられた。]
これ以上はしねぇでぐで! 困る人がいーっぱいのなるだで!!
[幾人もの乗組員に押さえつけられながら、男は、イワンは立ち去るであろうジーマに叫んだ。*]
(16) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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− 戦艦ヴィーゾフ号 / ヤンヴァーリ河 −
おう、イワン。 おまえは無事か。
客分に怪我させちゃあ、わしが叱られる。
[姿を見せたイワンに、ニカっと黄ばんだ歯を剥いて見せたものの、間違いなく上部の命令ではない理をイワンが訴えれば、唇はへし曲がった。>>12]
「やられっぱなし」は、わしの戦術書にねぇのよ。
(17) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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/*イワンが可愛くて仕方ないどうしよう。
>>5なんかもう嬉しくてたまらない。
こっちはぶっちゃけエピまで直接会えなくても美味しいなぁとか思ってるんですが、イワンもそう考えてくれてるっぽい動きも嬉しくてたまりません。 イワンPLさんがそういうつもりじゃなかったりしたら恥ずかしいけどねこの独り言!(
(-6) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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[あくまでも砲撃を止めんと声を張り上げるイワンに、黙れ黙れと手を振る。]
うるせぇ、ナニ言ってのんかわかりづらくなってきたぞ。
まあ…追悼だからな、これは。報復じゃねえ。 もう仕舞いにする。
[ぶつぶつと言い訳しつつ、とりあえず怒りのたけをぶっ放したことと、イワンの泣き出しそうにも見える顔に、いくらかガス抜きされて、砲撃中止の指示を出した。]
(18) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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あー、痛てて。
後は、残りカス共の追撃を振り切って河口へ向かうぞ。 取っ捕まえた女たちを、しかるべきところに突き出す。
アマっ娘たち、流刑はまぬがれないと思えよ。
アクは強ぇが、こんな美人たちが送り込まれてきたら、先に僻地に飛ばされた部下たちも大喜びだぜ。
[そんな脅しをして、ソーフィヤたちを船倉に幽閉させるよう命じた。]
(19) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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―港へ向かう途中ー ふむ、やはり入れ違ってしまったか。 [「もう会った」という言葉に頷き。>>11 急いで移動しているようだったから、もしかしたら彼に用事なのかと思ったが、やはりか、と。 移動している先にシメオンが居るというならば好都合。あまり体力はないが、そこは精神力でついていく。
シメオンについての回答>>13は、概ね望むものだった。]
……綺麗に飾るのが上手だというのは僕も同感だ。 覚悟は……確かにね。君の言わんとすることも、多少わかる。
[そうして少し悩んだ様子を見て、自分の考えを伝えておくことに決め]
(20) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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……僕の感覚を話しておく。
結論から言えば、恐らくこれは彼の差金じゃない、と思う。
彼は莫迦ではないし、学もある。革命を起こすには少々潔癖な感じもするがね。 艦船を奪って手駒にするというのは戦略としては間違っていないだろう。それは彼らしい。 だが……食糧庫の襲撃は良い手ではない。こんなことをしては将来に大悪党として身を残すことになる。……それが解らない者では無いと思うんだ。
[そして彼女が今しようとしていること>>15を聞けば。それは、自分の望みとほぼ同じだった。]
……何を思う、か。そうだな、君が行ってくれるなら、僕は行く必要がないかな、と思えてきたところだ。
[ほんの少し、悲しげな笑みを浮かべて、彼女に一つ依頼を]
(21) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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……フランシスカさん。同志シメオンに会うというなら、僕からと言って問うておいてくれないか。
「革命を起こす者の一部が、備蓄の食糧庫を襲撃しようとしているという話を聞いた。 私の身元まで調べた上で記事にしろと言ってきた。あれだけの確信を持てるというなら、恐らく何かしら確かな情報源を持った上での行動のはずだ。 僕は君を信じている。その上で確認させてくれ。これは君の望むことか。」
……それについて彼が言うことは、僕は無条件で信じることにする。
僕は……僕から見えたシメオン……シーマを信じる。
[そう言って足を止めて、]
僕は今から食糧庫へ向かう!凶行の根を掴むために! 済まないが、任せた!
[そう宣言して、彼は食糧庫へ足を向けた**]
(22) 2014/09/06(Sat) 22時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 22時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 22時頃
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─ 戦艦ヴィーゾフ号 / ヤンヴァーリ河 ─
[戦艦に女たちが乗り込んできて、ほどなく血腥い騒ぎが起きて、 混乱から立ち直った兵が女たちをようやく取り押さえた頃、 どこからら三毛猫が現れて、ソーフィヤの足に頭を擦り付けた。
船倉へ連れて行かれる彼女の足元にまとわりつき、 ひょんな隙に彼女の服にじゃれ付いた。 捕り物騒動で破れた服の裾を加えて引きちぎり、 布の切れ端を咥えたまま、彼女の目をじっと見上げる。 はた、としっぽが一度揺れた。]
(23) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 22時半頃
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嬢ちゃん、あんたが何考えてこんなことしたんだか、オレにはさっぱりわからねぇけどな。 義理ってやつは果たしてやるよ。
こんなことで死ぬんじゃねぇぜ、嬢ちゃん。
(-7) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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[猫はそこから身軽に戦艦の船べりへと駆け上がり、先ほどの騒動で川に落ちた樽やら川面に突き出た洗濯竿やら川岸に泊まっているボートやらを器用に飛び移って岸に戻っていく。
咥えた布の切れ端が、旗のようにひらひらと翻った。]
(24) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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─ 桟橋 ─
[そうしてしばらくののち、三毛猫の姿は桟橋に現れる。
口に衣服の切れ端を咥えたまま桟橋の端に座り込み、 風を読むように髭をぴんと張っていた。]
(25) 2014/09/06(Sat) 22時半頃
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>>17>>18>>19 俺はなんどもねぇだよ。 っでいうが、船長が大変だや。
[にかっと笑う男だが、 やりっぱに返し、という言葉には、やっぱ首をぶんぶか振った。]
駄目だがや。力は、使いすぎると、壊れちまうだ。 俺は、力出すと壊れるだ。 そう習ってきただ。
[幼いころから、わからず、失敗を繰り返してきた男は、 今は、馬はもちろん、道端に咲く花も避ける。]
んだ、もう、砲撃はやめでくで、 ・・・・・・。
[男は、でないと・・・といいそうになって、口をつぐむ。 そう、力は、使ってはいけないのだ。 いけないいけないと・・・。]
(26) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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[そして、一旦ジーマ船長と離れ、船橋から海を見る。]
この街に、今、なにが起こってるだ? なんで、いきなり戦うだよ。
[男の世界は、広いがとても狭い。 それは男がきっと野望という持つべき精神を欠落させているからだ。 男にとっては、世界は生き難く、だけど、逆らわなければその体躯だけは見込まれて、兵隊にさせられ、でも、でくのぼうすぎて、馬番となった。
しかし、ばかにされても、今は、本当に昔とは違う。 そう、川で死にかけたフランシスの話があまりにも悲しくて、 それでも、生きるといってくれたフランシスに、男も兵隊として、この街は守らねばという信念が芽生えたのだ。
きっと、勝手な思い込みだとしても、 男は今、その信念のみで動くことができる幸せな男だった。]
(27) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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―砲撃の少し前・帝宮― [いつにもまして厳重に警備された門をくぐり、帝宮へ。 ロココ様式の華麗な宮殿は、重苦しいロージナの冬の最中にあっても春の如くに明るく軽やかであったが、今日この時ばかりは物々しい雰囲気に包まれていた。
煌々と燭の灯る廊下を、家臣を引き連れて進むニコライは、反対方向から内務大臣が歩いてくるのに気付いた。 それは向こうも同様で、足を止めて軽く頭を下げて一礼する。その白髪頭の背後で、供の事務官数名が強風になびく葦のように腰を折り曲げた。 いかにも好々爺といった笑みが、大臣の深い皺の刻まれた顔に浮かぶのと対照的に、ニコライのそれは端麗だが茫漠として、まるで神聖劇の仮面のようだった。]
(28) 2014/09/06(Sat) 23時頃
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[再び艦砲が火を噴く。 それは艦内の秩序が維持されいる証拠で、少年は唇を噛む。 その砲火に照らされた川面に浮かび上がる猫の陰に、青年は気付いた。]
アーチ。こんなところで…
[青年は手を伸ばし、淫売宿で飼っている猫を抱き上げた。 そして、彼の咥えた布の切れ端をじっと見つめる。青年は何かを言いかけ、けれどフランシスカに呼ばれて向き直る。ひどく場違いな暢気な姿で。]
(29) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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僕も買い被られたな。 フランシスカ。君も知ってるだろう? 僕たちの組織は二正面作戦が出来るほど大きくない。
この小さな舟を満たすだけで精いっぱいさ。
[青年は横目で同志が待機する小舟を見遣る。 自嘲気味に肩を竦め、己の差金でないことに是正する。けれど。]
パンをよこせ…。
[青年は一つ呟く。]
…それこそが、あのフランスの革命の発端だった。 略奪は罪さ。だけど、飢えた人間にそんな罪を説いて……
それがどうしたっていうのさ。
(30) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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− 戦艦ヴィーゾフ号 / ヤンヴァーリ河 − >>26
[イワンが口をつぐんだ先を斟酌するほど気が利く男ではなかったが、空気の変化は察した。 ボリボリと首筋を掻く。]
馬鹿がつくほどお人よしのイワンよ、おまえ陸軍所属だろう。 これからどうする。
原隊復帰しやすいところで下ろしてやるぞ。
まあ、わしもこの艦をドッグに入れたら海軍省に出頭しろと、ツルゲーネフ提督に呼び出し食らっているから、港についたら陸路で帝都にトンボ返りだ。 おまえが河口の港まで一緒に行くなら、そこから馬なり馬車なり用意してやる。
[そんな提案をした後、その場を去り、痛み止めだと言ってウォッカを呷った。]
(31) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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[見回りと称してブラブラしつつ。]
ああん? さっきの猫はどこ行った? ほら、ウォッカやると変顔してたトリコロールの。
あいつぁ、キンタマついてたぞ。 幸運の猫ちゃんよ、いつでも遊びにこぉい。
[似てない変顔を作りつつ、水の向こうに遠ざかってゆく帝都に敬礼をした。**]
(32) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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艇長 イワノフは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 23時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/06(Sat) 23時半頃
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[飼い主に抱き上げられて、猫はおとなしくその腕の中に納まった。 獲物を狩ってきたときと同じようにシメオンを見上げて、ただ普段とは違って鳴き声を上げることはなく、咥えた布をちょうどいいとば言わんばかりにシメオンの服に押し込む。
褐色の肌の女性が近づいてくれば、金の目を光らせて観察するがごとく。 首を伸ばし、知っている匂いかと鼻先をひくひくさせる。 耳はシメオンの方へ向いていた。]
(33) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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オレには人間の色恋なんざよくわからねえがな。 あんたの女だったんだろ。 探しに行くってんなら手ぇ貸すぜ。
お。良い匂いする別嬪さんじゃねえか。 おいおい、いつの間に新しい雌引っかけたんだよ。 ん?違うのか?
(-8) 2014/09/06(Sat) 23時半頃
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