191 忘却の箱
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[呼べば、何時だって返るのは花が綻ぶような、満面の笑顔で。 今だってそう。それは変わらない。>>133]
なんだよソレ。言い切れよそこは。オレに会いたかった、ってよ。……おいで。
[喉で低く笑って。いつもみたいな苦笑いひとつ。 微かな声の震えは、ヤニクやスティーブンには悟られてしまったかもしれないが。 構わず、扉の近くに立つ彼女を手招いた。]
(135) 2014/09/08(Mon) 22時半頃
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[ヤニクの片方だけ残った手が、そうっとペラジーの背中を押した。>>136 軽やかに大気を揺らして、彼女が近付く。会いたかったよ。その声と、笑った顔に、心臓が鳴く。
歪みそうになる顔を、誤魔化すように。伸びた手は、いつもよりもずっとずっと近く。 そうして、青年の腕が、小さな身体を、花の香りごと――抱き締めた。]
(138) 2014/09/08(Mon) 23時頃
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ほっせえ、なぁ…
[小さな肩口に顔を押し付けて、見られないように。 華奢な身体は力を籠めれば簡単に手折ってしまえそうで、それが余計に哀しかった。
シーシャ。腕の中で、聞き慣れた声が呼ぶ。 柔らかい髪に指を差し入れて、彼女の頭を痩せた胸に押し付けた。 少しくぐもった声が、言葉を発する。>>140 無意識かもしれないそれは、繰り返された些細な悪戯の後の、お決まりの報告で。
うん。滲んだ声で答えた。背中の皮膚の下が、また、ざわつく。うん。知ってるよ。]
わざとだよ。……オマエに覚えててほしいから、ずっと。今までの。ぜんぶ。
[一度だけ、抱き締める腕に力を込めて。 彼女の身体を、常のように抱き上げた。片腕に座らせ、背中を支えて。]
(…………ヤニク、)
[>>139>>141ごく自然に彼女の思考を導いてくれた彼には、唇の動きだけで。すまん。そう。]
(142) 2014/09/08(Mon) 23時半頃
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チビ助。…ペラジー。 ほら。口、あけな。
[視線の少し上にいる彼女に、呼びかける。片手でポケットを漁る。 どこか夢を見るような瞳。おとなしく口を開けたなら、そこに包みを外した赤い飴玉をひとつ、押し込んでやって。]
さて。……どこ、いきたい?
[いつかみたいに問えば、涙声で笑った。 その先は、彼女の為だけに。]*
(143) 2014/09/08(Mon) 23時半頃
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/* アカン涙腺崩壊したぐぁぁああ
(-36) 2014/09/09(Tue) 00時頃
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