162 絶望と後悔と懺悔と
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[その即答>>291に、やはり、という思い。 分かっていた。 直円を、家族を殺されたのなら、迷い無く自分も殺しに行くから。 それが、家族でなければ。]
嘘じゃ……ない。
[またしても、即答。 全く信じていないような、その口調に堪えるように顔を歪める。 家族が、家族を殺すなどして欲しくない。
分かっている。 なんて甘すぎる考えだ。 分かっている。]
(297) 2014/02/13(Thu) 04時頃
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……無理だよ。 だって、俺は。
僕、は。皆と一緒に暮らしたくて。 皆とまた、一緒にいたくて、選んだんだ。
[じっと暗赤色>>294を見る。段々とその輪郭が滲む。]
苦しいのは、お前も、だろ?
[お願いだ。そうだと言って欲しい。]
(298) 2014/02/13(Thu) 04時頃
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[周囲にまだ人の気配はない。 しかし、いつ誰かがくるか分からない。 この状況を見られたら、どうなるだろう。 説得しているのだと言い張っても、通じるだろうか。
しかし、自分には軍服の下に隠れた武器に手を伸ばすなどという選択はない。
早く此処から立ち去るべきなのだろう。]
俺からも、聞きたい。 ……周と涼平を知らないか?
[去る前に、一つだけ確認をする。]
(299) 2014/02/13(Thu) 04時頃
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[明之進から、二人の行方は聞けただろうか。 そう長くはいられない。 分かっている。 でも。]
……明之進。
食べかけで悪いけど、やる。……元気でな。
[名を呼び、ポケットから包みを一つ出す。 その手元に向かって投げたそれは、開封された色とりどりの金平糖。
ちゃんと謝ったか覚えていなかった、あの時の謝罪と。 そんな張り付いたような微笑じゃなくて、昔みたいに笑って欲しくて。]
(300) 2014/02/13(Thu) 04時頃
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キャロライナは、明之進の手元へ、取りやすいように投げた心算だが、受け取ってもらえただろうか。**
2014/02/13(Thu) 04時頃
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[短い返答>>303。 同じ思いだと告げる言葉。
一緒にいたい。思うことは同じ。 しかし、差し出した手を明之進が取ることは、きっとないのだろう。 自分自身も、差し出された手を取ることはきっとできない。
何が違ってしまったのだろう。何が。どうして。
離れていた間は、ずっとずっと長いのに。 その間を埋めるには短すぎる。]
(396) 2014/02/13(Thu) 23時頃
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[ただ、大丈夫だと告げる彼が、昔の様な表情を浮かべていた。
熱が出ているのに大丈夫だという彼を信じていたら、そのまま倒れてしまって以来、何度も何度も確認した。 本当に大丈夫か?頼って良いんだからな。 そんなふうに。昔のようには、聞けなかった。]
二人とも、人間……無事なのか? ……無事なら、良い。
[二人のことを聞けば>>304、安心して息を吐く。 会わせたい、に続く謝罪。 どういうことなのか分からない。しかし、無事なら助けに行くだけだ。
無事でないと言われたら、どうしていたかは自分自身分からないままだ。]
(397) 2014/02/13(Thu) 23時頃
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[投げた金平糖を受け取り、はしゃいで笑う姿に泣きそうになった。 本当は、皆で一緒に食べたい。 食べて。また一緒に笑いたかった。]
良いよ。 じゃ、な。……死ぬなよ。
[頷き、リカルダへと告げた言葉を掛け。 泣き顔を見せる前にそこから走り去った。 懐かしくて、でももう戻らないなんて、思いたくなかった。]
(398) 2014/02/13(Thu) 23時頃
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[走って、隊舎へと戻る。 何も報告しないまま自室に戻ってから、結局なにも持ってこなかったことを思い出して、ぐい、と目元を拭った。
布団を被り、そのまま目を瞑って。 無理矢理眠る。何も考えないように。
深夜に絢矢がサミュエルを尋ねて来た時>>313は気付かなかった。 ただ、暫くすればその気配で目が覚める。 小声で話しているだろう内容>>314は、聞こえなかったし聞こうともしなかったが。
出て行く二つの気配>>315に、ふ、と息を吐く。
あの二人は、泣かなくなった。笑わなくなった。 それが哀しいと思っても、口に出すことはない。
逆に自分は。また、泣いている。 年下の二人よりも、ずっと弱い。]
(410) 2014/02/13(Thu) 23時頃
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[こんな時、周に言えば、何も言わずに稽古に付き合ってくれるだろうか。 涼平に言えば、馬鹿馬鹿しいと笑って頭を叩かれそうだ。
でも、二人は今いない。 男だから。年上だから。 円や絢矢やサミュエルには言えやしない。]
……安吾に言ったら……良いのかな。
[それでも、自分で何とかするしかないのだろうか。 布団の中で、一人考えていた。]
(417) 2014/02/13(Thu) 23時半頃
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