162 絶望と後悔と懺悔と
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その後も機動隊基地に現れては無免許ノーヘルでバイクを楽しんだ。時折一人で基地の外を走り回す事もあった。 円の単車に対する愛情を感じたのかそれともすでに誰も彼女のバイクに追い付けないという事実が重計られたのか その年の終わり機動隊訓練生として正式命令が下された。
(329) 2014/02/13(Thu) 13時半頃
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彼女には親はいないが兄姉がいると聞いた隊長が一緒でなくていいのかと聞いたところ、 離れていても大丈夫っす。兄姉なんで と返事を受けて仲の良い家族なんだなと思ったと整備長に語っていた。
(330) 2014/02/13(Thu) 13時半頃
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―3日目― [円は考えていた。決定的にあの漆黒の吸血鬼の少女には敵わない。と そして自分は周や絢矢にも遠く及ばず弱いという事を。もしかしたらこのまま戦えば戦力になることもなく、絢矢の 足を引っ張る事でもなってしまったら、 どうしよう
(331) 2014/02/13(Thu) 14時頃
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[しかしまだ延びしろはあるのではないか…対吸血鬼武器。極めればおのずと呼応するという ジャニスにとっての月詠、周にとっての夜刀。
時間と経験をつむことが一番なのだか。 時間がない だがしかし聖銀水のちからがあれば………
(332) 2014/02/13(Thu) 14時半頃
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[その夜、ジャニスの扉を叩いた/**]
(333) 2014/02/13(Thu) 14時半頃
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[緊張した趣でジャニスの部屋を訪れる 部屋に通されれ椅子をすすめられた。
―あのぅ …実は
手の遠い上官を目の前にするとさすがに落ち着かない 本題に入れずに、きょろきょろとあたりを見渡す。 ジャニスの部屋にはその武勲を称した勲章や賞状が飾られた額が所狭しと壁に飾られていた。その中のひとつ、毛色の違う額に気が付く]
ご家族ですか?
[ジャニスとその家族だろうか男女ふたりの間で笑っているジャニスの写真に目をやった。]
(349) 2014/02/13(Thu) 20時半頃
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[ジャニスに少し似た青年と女性。 時間があれば二人の話を聞くことができただろう
――それで? 話を促されてようやくジャニスの部屋に来た理由を告げる]
ジャニスさん…一度試練が終了した聖銀水ですが。 わたしに服用の追加許可を許可いただけませんか?
[自分より前に兄が同じお願事をジャニスに申し出ていたことは知らない。]
おねがいします。 今のままでは勝てないとこの前の戦いで思い知りました。
[ジャニスの前に土下座する]
(351) 2014/02/13(Thu) 20時半頃
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機動隊も半数が動けません。 この前の戦いでずいぶん人が減りました。
…周も涼平も…いなくなりました
私はふたりの不在を埋める力が欲しいです
[真摯にジャニスに訴える。 素直に聖銀水は渡してもらるだろうか]
(353) 2014/02/13(Thu) 21時頃
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[ジャニスの部屋を出た足でバイクに乗る 時折気が向いたように孤児院を訪れてみる
暗い夜道に珍しい一人歩きの女性の姿]
(356) 2014/02/13(Thu) 21時頃
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おねーちゃん、女一人歩きは危ないよ
[ぱらりらぱらりら 傘をさす大正ロマンの少女のそばを ゆっくり走りながら声を掛ける]
この辺は鬼が出るんだよ。 送っていこうか? それとも
[もしかしたら人狩りに現れた吸血鬼だろうか さらり傘の隙間から零れる黒髪]
(362) 2014/02/13(Thu) 21時半頃
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[傘の下にみえるつややかな黒髪は あこがれていた姉を思い出させた
人参食べたら美人さんになれる? 訛りの強い優しい兄に聞きながら 頭に浮かべていたのは 小首をかしげたびにさらさら黒髪を揺らす姉の姿 子供心に美しいと目を細めて眺めていたものだった]
(363) 2014/02/13(Thu) 21時半頃
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いいよ、ここから近くだから のってよ
[年のころなら自分と同じくらいとみえるけれど 柔らかな弧を描く唇がぞくりとするほど艶がある>>365 一条戻橋の鬼女。そんな単語が頭に浮かんだ。 用心をしながらも少女へと手を伸ばす。
ふわり風がおこり傘を飛ばした]
(369) 2014/02/13(Thu) 22時頃
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まゆ…
[まぎれもない憧れた姉のすがた だけども… 驚いたように開かれた瞳は…血の色
直円から聞いていたけれど、それでも息をのんで見つめる]
(381) 2014/02/13(Thu) 22時半頃
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まゆちゃん
[白い手を掴まえようと差し出した手を伸ばす]
やっと会えた ねぇ、帰ろう
(385) 2014/02/13(Thu) 22時半頃
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ホリーって女にもあった あの金色の吸血鬼にも あんなのの傍にみんなを置いてられないよ
ねぇ、まゆちゃん まゆちゃん達だって私たちの事わすれたりしてないよね ―会いたかった
(389) 2014/02/13(Thu) 22時半頃
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マドカは、マユミの返事も待たず矢継ぎ早に早口で話しかける
2014/02/13(Thu) 22時半頃
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[触れることなく伸ばした手は払われた 人形みたいにきれいなまゆちゃんの顔
じっとみつめながら縋るように尋ねた]
まだ、わたしたち…家族だよね?
(395) 2014/02/13(Thu) 23時頃
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[>>407の言葉に首をふって]
まゆちゃんたちがその気になったら きっと私たちは元に戻れる、家族になれる。
人を殺すのをやめたっていえば きっと軍の人たちも受け入れてくれるよ えっと…お腹がすいたら マドカの血をあげるよ
だからこれ以上人を殺さないで
(413) 2014/02/13(Thu) 23時半頃
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まゆちゃん
[やさしく、厳しく叱るまゆちゃんは 昔のまゆちゃんと変わらない… でも人を殺して平気だといえるまゆちゃんはもうまゆちゃんじゃないのかもしれない
がっくりと首をおとし すぅっと伸ばした手をさげた
立ち去ろうとするまゆみに下を向いたまま声を掛ける]
やめない。やめないよ。 ぜったいわたしはまゆちゃんたちに人殺しさせない。 絶対邪魔する
(428) 2014/02/13(Thu) 23時半頃
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まゆちゃんに…これ以上 私たちみたいな家族つくらせないよう… ジョージみたいな、ハナちゃんみたいな 寮母ママみたいな犠牲者出させないために
ば…まゆ”ぢゃん わ・・・わたぢ がんば…て まゆちゃんを止める!
[いつの間にか子供の時みたいに鼻水をすすりながら ぐしゃぐしゃに泣いていた]
(431) 2014/02/13(Thu) 23時半頃
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