17 吸血鬼の城
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[そして白薔薇の手で手際よく淹れられるのは 花にも似た甘い芳香の香るウバ、注がれた紅の水面の淵には金色の輪の浮かぶ]
香りを楽しむのでしたら、そのままで。 私はミルクを淹れる方が、好みですけれど。
[そして己も席につけば、問う言葉は―― そのにじみ出る様子の常と異なること**]
――…まだ、ご気分が優れませんか?お嬢様
(192) 2010/06/22(Tue) 04時半頃
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[白薔薇の執事の謝罪に自分の失言に気づいた。 ふるりと首をふれば亜麻色が揺れる]
……気にしないで。
[ぽつと零されたのはぎこちない言葉。 如何してこんなに心が落ち着かないのか分からず 不安ばかりが色濃くあらわれる]
勿体無くなどないわ。 勿体無いのは………
[貴方をあの眷属に与えた事。 その言葉を紡げばまた余計に軋んでしまうから 女はそれを言わず曖昧な笑みを浮かべた。]
(193) 2010/06/22(Tue) 05時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 05時頃
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― 白薔薇香る広間 ―
[執事に促されるまま席につき器用な男の手元に見惚れる。 漂う香りにふっと表情が和らいだ]
今日はミルクで頂きましょう。 セシルのおすすめ、なのでしょう?
[緩く首を傾げ強請る仕草は 白の葡萄酒を強請ったあの時にも似て]
――…如何して、そんな事を聞くの?
[問われた事にぴく、と指が小さく跳ねた。 そんなにうろたえていたのだろうか。 心乱したその時の事を思い出せば また、ツキリと胸が痛んで 不安げな表情を隠せぬまま焦がれる天国の青を見詰めた**]
(194) 2010/06/22(Tue) 05時頃
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水商売 ローズマリーは、靴磨き トニーに話の続きを促した。
2010/06/22(Tue) 05時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 07時頃
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/*
とりあえず、明日以降 マーゴ、セシル、ローズが吊りに出たら身代わりと。ああ、メアリーも対象にいれるか。
(-72) 2010/06/22(Tue) 07時頃
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―サイラスの部屋―
[目を開けた時、少しだけ、気分は落ち着いていた。 ただ、自分の身体の変化はまざまざと感じることができる。
ただ、それを、青色の眼は嘆きと受け取るしかなかった。 自身が襲われることは、あるとは思っていた。 だが、魔にされるとは、思ってもいなかった。
頭を振ると、髪が乱れる。 効くかどうかはわからないが、薬鞄から安定効果のある薬瓶を取り出し、そのまま飲み干した。ふうっと息をつき、またしばらく目を閉じる。
そう、魔は時間とともに自分の身体をどんどん侵食していく。 考えが、投げやりになり、自虐的になり、
そんな姿を見られたくなくて、と考えた時、 とくに誰に?など、反芻しているうちに……。]
クククク…ハハハハ……
(195) 2010/06/22(Tue) 07時半頃
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薬屋 サイラスは、狂ったように笑い続ける。
2010/06/22(Tue) 07時半頃
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[決して自分はいい人間ではない。 それでも、薬師を選んだ理由を考えた。
そう、それは、今は眩しくてみれない。 純粋な心。
だけど、それは、魔の血によって塗り潰されていく。
いや、とっくになかったのかもしれない。 毒を処方する薬師になった瞬間に。]
(*43) 2010/06/22(Tue) 07時半頃
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[その眼はまだ青色だったけど、狂った笑いは、その表情を狂気に染めてから…。
ふと、何か悟ったように、冷静なものに戻る。]
――………。
[見えない影の従者たちが寄るのがわかる。 最後に金色の髪を自分でぐしゃりぐしゃりとまた乱したあと……。]
ああ、相応しくするといい。
[そう告げると影が蠢く。湯が用意され、薬師だった服を脱ぎ捨てると、身体の汚れを影が拭き取る。]
(196) 2010/06/22(Tue) 07時半頃
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[そして、影がその身を包んだあと、 そこには、もう、薬師だった姿はない。
黒のスラックス、そして黒の天鵞絨のシャツの腕に、アメジストのカフスを留める。 髪も綺麗に撫で付けられ、
何より、商売人特有の姿勢でできた猫背がすっと伸びた。 思ったより長身であったことに会う人物は驚くだろう。]
――………。
[そして、影が退室しきったあと、そこで元薬師は一人、窓の外を眺め腰掛けていた。*]
(197) 2010/06/22(Tue) 07時半頃
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―煉獄―
[其処は、天国に行ける程清らかでは無く、地獄に行く程罪深く無い人間が逝く処。 既に死を迎え、何時来るか分からない審判の日まで留め置かれる場所―…‥]
……。
[深い淵から救いを求める歌を歌い続けた男は、何も無い灰色の大地を眺める。 其処には色も何も無い世界。]
(主よ、貴方は残酷です。 地獄であれば、責めで一時でも自らの罪を忘れられると言うのに―…‥。 それすらもお許しにならない程に、私は罪深いのですか。)
[死の直前の出来事は―…‥、 それは耐えられぬ苦痛であり、何にも代えられぬ快楽であり、そして狂おしい程の罪悪感を持たされ、
――それでも狂えない。]
(+3) 2010/06/22(Tue) 07時半頃
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私の人生は何だったのでしょうか―…‥。
[叫ぶ事は無い。 近くにいるが、近くにいない、煉獄の影の様な住人達の中で、ゆっくりと同化する様に、己の罪の中に沈んで行った**]
(+4) 2010/06/22(Tue) 08時頃
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/*
お着替え終了。 ちゃんとしました。
で、明日が12人中狼4 10人中5になるとアウトか。
そう考えれば明日は誰にしろ身代わり発動するべきか。
(-73) 2010/06/22(Tue) 08時頃
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/*
あ、もちろん、狼に当たれば問題ないと。
(-74) 2010/06/22(Tue) 08時頃
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こんな感じかな墓下。 これ位発言していたら、いいでしょう。
正直する事無いからね。
(-75) 2010/06/22(Tue) 08時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 08時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 08時半頃
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― サイラスの部屋前 ―
[そろそろ部屋に戻っている頃合いだろうか。 そう思いながら、サイラスの部屋へと向かう。 黒薔薇の言葉が気に掛かりつつも、 彼は大丈夫だ、と心のどこかで思っていた。
ほとりほとり、と扉を叩く]
サイラス様、いらっしゃいますか? マーゴットです。
[そおっと、声をかけた。]
(198) 2010/06/22(Tue) 08時半頃
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薬屋 サイラスは、ノックの音に気だるく振り向いた。そして、立ち上がってドアまで・・・。
2010/06/22(Tue) 08時半頃
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>>198 [ノック音に反応し、ゆるりと立ち上がって、ドアに向かった。 そして、しばしの躊躇のあと、ゆっくりと開ける。
おそらくは予想していた貌がそこにあった。 そう、最後に見たときより、顔色はぐっとよくなっているだろう。頬の赤みも、眸も輝いたものに戻っているように見えた。]
マーゴ……。
[その姿を見るとともに、頭の中に城主からの命令が繰り返される。 それを思い出すと、視線はその棒より床に落ちた。]
(199) 2010/06/22(Tue) 08時半頃
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[部屋の中で、人の動く気配がする。 それに気付けば、ふわりと、微笑んで。]
ああ、サイラス様。ご無事だったのですね。
[扉が開くと同時にそんな声をかけ―― そして、きょとりと目を丸くした。]
――お召し物を、変えられたのですか…?
[それだけではなく、なにか… 包む雰囲気が変わっているような気がして。
首を傾げて、薬売りを見上げる。]
(200) 2010/06/22(Tue) 08時半頃
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ああ、そうでした。お礼を…と。
[一瞬の躊躇よりも、嬉しさを伝えたい気持ちの方が勝っていた。]
サイラス様に頂いたお薬のおかげで、ずいぶん楽になりました。 こんな気持ち――初めて、です。
[微笑んだ頬が、僅かにさくらのいろに染まる。]
(201) 2010/06/22(Tue) 08時半頃
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/* サイラス様ったら。 城主様になにか言いつけられておられるのですね。 あらあら。後で、赤ログ読むのが楽しみです。
(-76) 2010/06/22(Tue) 08時半頃
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>>200>>201 [その貌がきょとりとするのは、自分の変化にだろう。わかっている。]
――……ああ
[服は変えた旨つげ、見上げてくる目は合わせられない。だが、体調のことを報告されると、視線は戻り、本当に微かだが、笑んだ。
その桜色の頬が、本当に貌によく似合っている。 ただ、その指先にはまだスミレが咲き誇る。 それはきっと、消えることはないが…。]
――……中に、どうぞ。薬また、差し上げましょう。
[そして、身体を開け、中に促した。]
――……気分がよくなられてよかった。
[そう、偽善だった。変貌した己を隠すように。
だから、その扉もストッパーをかけて、開いたままにしておいた。]
(202) 2010/06/22(Tue) 09時頃
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[サイラスの表情が、ほんのすこし和らいだのを見て、 嬉しそうに微笑む。 その表情は、毒薬に苛まれていた頃には見せなかっただろう、心からのもので。
促されるまま、部屋の中へと入る。]
―― サイラス様のお薬は、本当に良く効くのですね。 わたくしったら、ついはしゃいでしまって…。
これで私も、きちんとお勤めを果たせそうです。
[部屋の中ほどに立って、 ありがとうございましたと、深く頭を下げる。]
(203) 2010/06/22(Tue) 09時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 09時頃
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/* わたくしったら、無警戒もいいところですね。 ベッドの前に立って、とするのは、さすがに遠慮致しました。
(-77) 2010/06/22(Tue) 09時頃
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――…嗚呼、聞こえている 愛しい 私のローズ
[>>*42小さな囁きも、全て 霧の包む城の中ならば城主の耳に届く。 娘の慟哭を後ろに 霧が留まるのは白薔薇の香に包まれた広間]
あの蒼天は、確かに 手にして留めておきたいものだが 元は人であるからか 執着の強いことだ
[呟く二人へ向けた声音は、微かな嘲笑を含む。 姿は今だ表さぬまま、気配を暫く残していた*]
(*44) 2010/06/22(Tue) 09時頃
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[どこか虚ろな気分だった。 腕を掴みながら、己の孤独を語る城主。先程までの自分ならば、怒りも湧いたろうに]
帳面―― 気付いていらしたのですか。
[書庫を検分されたのか。呆然と、呟き城主を見送る。 部屋に入るリンダの悲鳴。立ち竦むベネット。 自身もまた、虚ろなままそこに立つのみ――**]
(204) 2010/06/22(Tue) 09時頃
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[そうして、最初に来たときと同じようにベッドに腰掛け ふと、置きっぱなしにしていた帽子を目に留めて 恥ずかしげに俯いた。]
―― ああ、わたくしったら。 本当に、浮ついてしまっていて… ヴェールも被らずに部屋の外を歩いていただなんて―― 父に知られたら、怒られてしまいますわ。
[ころころ、と笑い声を立てるのも、今までになかったことで。 どこか沈んだ様子のサイラスを元気づけたい、と 嬉しさを言葉にしつづける。]
身体が軽くなると、心まで軽くなるのですね。 先程、本当に久しぶりに、大きな声で歌ってしまいましたの。 お城の中に御堂があって 立派なパイプオルガンもあったのですよ。
(205) 2010/06/22(Tue) 09時半頃
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[そうして話しながら サイラスが薬を用意するのを待つ。
普段よりも饒舌なのは、心が浮き立っていたから。 それと、自分でも気付かないほどの不安が 気持ちの底に、染みのように黒く落ちていたから――]
(206) 2010/06/22(Tue) 09時半頃
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―白薔薇の香る広間―
[茶器を置けばかすかな振動に、器を満たす濃紅色が揺らぐ。首をゆるく傾ぐ仕草に、その眼差しを和らげて]
いえ、本来この茶葉でしたら、 おすすめすべきは香りを生かす為にストレートなのです。
――ミルクは、ただ私がそれを好む、というだけですから、 おすすめをとのことでしたら、そのままで、どうぞ。
[問い返される言葉にふと過ぎる名、サイモン・トレイメインと言ったか。その者に心乱されたときの様子とも、また少し異なる彼女の姿。
少年の時分から傍らにあったが、不安の色も、曖昧な笑みも見慣れぬもの。――けれど、それが己に起因するかもしれぬことには、気づけない。だが、翡翠の双眸がひたを己を見詰める姿は、どこか悼ましくも思えて]
ご様子が、常と異なられるように感じまして、 ―――……案じる程度は、お許し下さいますか。
[彼女と同じ言葉を紡げば、小さく微笑んだ**]
(207) 2010/06/22(Tue) 10時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 11時頃
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―― 客室 ――
[短く深い眠りから覚めると、狩りをする獣のように静かに起き上がる。 隣室を覗き、トーニャの寝顔を見やった。]
ありがと、な。
(208) 2010/06/22(Tue) 11時半頃
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ここのヤバさを充分、承知でやって来たおれと違い、おまえには、どうしていいかわからないことだらけだろう。
おれが、ここへ来た目的や算段も打ち明けてやれればいいんだが…
[この城内で口にした言葉が城主に知れているらしいことは過去の経験からわかっている。だから。]
誤解されちまっても、了見するぜ。 こいつは、おれの我が侭だ。
(209) 2010/06/22(Tue) 11時半頃
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人間は強いものに憧れる、って云ったよな。
憧れてるダケじゃ、済まねぇんだよ。おれの場合。
越えてやりてぇのさ。 だから――
[後はただ、眼差しに込めて]
(210) 2010/06/22(Tue) 11時半頃
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( おれは――吸血鬼になる。
奴らの力を手に入れる。
吸血鬼の力をもった魔物狩人だ。 )
(211) 2010/06/22(Tue) 11時半頃
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