56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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[>>+63 否定して、天幕を出て行こうとする男の背を見ていた]
そっか。……そっか。
[軍に入り、そんな戦術があると知った時、馬鹿なと思ったものだ。 同じように評した青年に、内心驚き。
同時に、彼女はこれから戦争が起こって自分が戦う相手が、わからなくなった。 同じように平和を望んでいるとしたら、何故戦争が起きるのか。 それはきっと政治的なものだとか、色々な思惑による巧みな誘導なのだろう、そうは理解しておれど。
困ったようにボブショートに切りそろえられた髪を掻き、ムパムピスを見た]
……どうすんの?
[だめ?と可愛らしく言った、恐らく上官の言葉に彼がどうするのか、最早見守るしかなかった]
(+65) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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[真実を聞かされれば向かう先は遺体安置所。 一心不乱に駆けていく。]
なんでムパさんが…?あの人は戦ってなんてないじゃない!!
[非戦闘員の彼の死など想像すらしていなった。 女にあるのは動揺のみ。誰に聞かせる声でもなく、思った言葉が口に出る。]
「――――……っ、伏せろ!!」
[聞き覚えのある声に足が止まり、周囲を見回す。 その声の持ち主は連日に渡って怒鳴られた主の声。 流れ矢が目の前を掠めれば、剣を抜きそちらへ方向へ足を進めた。]
(111) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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/* 副団長泣けるですお。 神父殿もフィリップ殿も滲んだですお。
(-81) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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[いずれにせよ、この小隊の調査任務は本日までの予定、 全ての日程はつつがなく終了していた。>>+63 公子殿下が撤収を命じるのなら、反対する理由はない]
上層部は開戦派ばかりだと思っていたけど……
[天幕を出て行く後ろ姿に呟く。 彼は積極的に緑国と刃を交えようとしているようには あまり見えなかった]
……どうしましょうね。
[眉を下げてフィリスを見る。>>+65]
でも多分、貴方を国に連れて帰ることになります。 この天幕も片付けますので、少し動けますか?
(+66) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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/* ヴェスパパアァァアアアア
…ヴェスパパ良いな…俺も息子にしてもらえばよかtt
(-82) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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/* キャーヴェス副長カッコイイーーーー!!!
いやまじでまじで!
(-83) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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/* あぁぁぁぁぁぁぁペラじぃぃぃぃぃぃぃぃ 無茶縁故、本当にごめんなさい!
(-84) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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[敵が逃げる気配がする。 副団長の体を抱えようとすれば、その手を握られた。>>109]
おい、副隊長! しっかりしろ!傷は浅いぞ!
[しかし、それが気休めであることは分かっている。 正確に左胸を貫かれた彼の体は、今命が零れようとしていた。]
(112) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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領主護衛?
[イアンの言葉に眉をしかめて。]
…っ。
[領主護衛を勤める程の男ならば、かなり手強い相手だという事が予測されて。 それにしても、何故領主護衛があんな場所に居たのか。]
(*27) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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出来るかよ!!馬鹿野郎!!!
[真っ直ぐに見つめてくるその瞳を睨み返して叫んだ。]
(113) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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助かった?…そっか。それなら、良かった。
大変だと思うけれど…イアンさんは一人じゃないから。
[そう笑いかけて。頭を下げると、負傷者の治療に戻った]
(114) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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/* ミッシェル…走り回って忙しい子になってる。
(-85) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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[やがて震える手は力を失い。
ぱたり、墜ちる。
最期に見つめた若者の眼に未来を託し、
紅い夢に、墜ちていく――――――。**]
(115) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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―砦の外へ―
うそ、毒?解毒剤…だめ、これは……!
[治療の最中、毒矢に倒れた死者の話を聞き。 遺体を見てみれば、砦内には解毒剤がないのが知れて。]
私、摘んでくる!
[次に犠牲者が現れることを考えれば、いつでも用意しておく必要がある。 近くの森に生えていたはずだ。副団長が襲われた知らせは、まだ来ていなかった。だから。敵が潜んでいるとも知らず、森を目指して、砦の外に走っていったのだ]
(116) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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/* えぐえぐ。 副団長死なないで……ぐすぐす。
(-86) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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[一本の矢が、衛生兵の首の側面を穿った。]
(117) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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[声をあげる間もなかった。 頚動脈をやられたのだろう、大量に血を撒き散らし、地面に崩れ落ちる。]
(118) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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…………!!!
[激しい痛み。血液が喉を塞ぐ。苦しい。 …痛い。涙がこぼれた。
薬。料理のレシピ。趣味のポプリ作り。包帯。公女への反感。友との約束。砦の仲間。衛生兵だった亡き父への憧れ。
娘を象っていたもの全てが、瞬く間に消えていく。 そして、何一つ残すこともできず、黒い瞳から光が消えた。
一衛生兵の死。
*戦場では、よくあること*]
(119) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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/* ヤニクとヴェスパパに涙腺が崩壊のお知らせ
(-87) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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あああ、副団長殿…副団長殿…
[刺さった矢が意味するところを理解したとたん、漏れる嗚咽。伏せたままの体でも、視線は>>112ヤニクが抱えようとする副団長から離れなかった。]
(120) 2011/07/03(Sun) 00時半頃
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