162 絶望と後悔と懺悔と
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/02/08(Sat) 18時頃
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[周というのはまた、随分と可愛らしい弟分で。 施設に顔を見せる度に喧嘩を売ってくるのだ。 …可愛がりつつ、勝ちを譲ってやったことはないのだけど。]
「なんだ、手前は。」>>129
[あれはいつのことだったか。 平和な孤児院の居室から出てきたのは、まるで似つかわしくない剥き身の刀。のような少年。]
んん、新入り君? 何々、どこ行くの、名前は?
[久々にこういう子を見たなぁ、などと暢気なことを考えながら、思いっきり笑顔で話しかけたらこの反応。邪魔だ、どけなどと言う。]
(159) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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[すると、額に手が触れる。>>*38 少しひんやりして温かく、素直に瞼を下ろした。
水を貰って来ると言い、真弓がするりと離れてから、 少年が返事を発したのは少し遅れての事だ]
……真弓ちゃん。今日は、もう――
[今日、とは、いつの事だろう。>>0:318]
[結局、みなまで告げず、笑みだけが残る。 熱に浮かされて普段より朧なようだった]
(*46) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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…おぉっと。ちょい待ち。 名前くらい教えてくれたっていいだr…
[無視して横をすり抜けようとするからと肩に手を置こうとすれば、振り向きざまに拳を振られて。>>130 ――思わず、笑みを深める。
勢いの付いた拳を軽くいなして、ひょいと背中から投げ落とす。 逆上した少年はすぐ立ち上がっては突進してくるも、型も何もあったものではない。]
ほらほらぁ、そんなんじゃ俺は倒せないぞー。
[若いなぁ、と目の前の少年に在りし日の友の姿を重ねつつ。 相手は本気だろうが、こちらは あはは、と笑いつつ、つい挑発を重ねてしまうのだった。
喧嘩を売られて、気絶させて。それを何度繰り返しただろう。 最後の方には無意識か否か、彼はこちらの技を真似し始めていて、その成長っぷりに嬉しくなったものである。]
(160) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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―帝都・守護部隊養成所内、病室―
安吾兄、――来てくれたのか。
[病室に現れた兄貴分の姿を見て、強張っていた顔が僅かに緩む。
この二年間、サシで喧嘩をして一度も勝つことの出来なかった相手は安吾だけだ。周はいつしか彼を"安吾兄"と呼んで、一目置くようになっていた。
壁に凭れかかり、ようやく立っていた身体を 彼に支えられて病室に戻り、ベッドに腰を下ろす]
(161) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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……俺は、大丈夫。
あいつらが何考えてるか、知らねえけど、 俺みたいな手負いを嬲ってもしょうがねえと思ったんだろう。
[奇跡でも起きたか? という安吾の言葉に首を傾げつつ答え]
それより理依やサミュエルは? 零瑠や――他の皆は無事なのか?
[逆に尋ねた]
(162) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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はぁ……この状況でも、案じられる。 いやはや、マユミくんは「強い」なぁ。
[ぼそっ、と呟いた。はぁ、とため息をついて下を向いた。]
ごめんな、頼りない「お兄さん」で。
[誰にともなく、零した。]
(*47) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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[昔も今も、感情に任せて無茶をするところは変わらない周。]
…で、怪我人がこんなところで何してんだ。 ベッドで大人しくしてろ。
[部屋に入ろうとしたところ、廊下を這う彼を見つけたということで。
事情を知りたがったので、絢矢にしたより幾らか大人向きの言葉を選び、知っていることを話した。]
まずはその怪我を治せ。 …話はそれからだ。
[それだけ告げて、先程ノックした部屋へと入る。 …周?自力で戻れるだろうから放置だ。]
(163) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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/* すまんwwwすまん色々とすまんwwww
俺のタイミングぇ…w
(-60) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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/* この直にーさんwktkする
こんなキャラができる飛び入りの人に思い当たる節のある僕
(-61) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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[思考の時間の後、やはり緩慢に元の寝台へ戻る。 だが、眠ることはせずに懐を探して、 そこにいつも通りの物がある事に安堵した。
掌の上に引っ張り出して、動きを止めた。 きれいな色柄の小さな巾着には血が染みて、 半分くらいはごわついた赤茶色に変わっている。]
――、……
[薄く震えた呼吸を零して、口紐を解く。 指先の動揺で、ひどく手間取りはしたが。 中から円い手鏡を取り出すと、傷や壊れはないか、 汚れが染みついていないか、熱心に目を眇めた]
(*48) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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…サミュエルは、無事だ。>>162 もう目を覚ましたから、後で会うといい。
零瑠や理依は…
[それまで浮かべていた笑みは曇り、目は逸らされる。]
…すまない。 まだ、どこにいるのか行方が掴めない。
[眉を顰めながら、力無く首を横に振る。 周の反応が、少し怖いと思う自分がいた。
兄貴としての信用なんてあったもんじゃない。 偉そうな口を叩いても。 …護れなかった。それが事実だ。]
(164) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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ミナカタは、イアンの告げる言葉に、耳を傾ける。
2014/02/08(Sat) 18時頃
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/* あっれでもその人NGなかったですよにぇ
よしこの系統の話はこれくらいにしよう(二回目)
(-62) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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[どうやらホリーも似た事を考えていたようだった>>*42]
ホリーは賢いな。
[目を細めた貌は家畜達には恐怖でしかないだろう]
1人だけでは贔屓になってしまうな。 それに他の雛達の顔をろくに見てもいない。
絶望に変わる前の姿を見ておくのも楽しいだろう。
ホリー、血酒の褒美だ。 お前にも雛の幾つかくれてやろう。
[人である最後の姿を見ておこうと玉座から立ち上がると、 給仕の家畜が反射的に地に頭を擦り付ける。 それを気にする事も無く扉を開けて廊下へと出て行った]
(*49) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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/* さんきゅ、周! これでいくらか呼吸が楽になったよ…w
俺の文章は内容薄い割にpt食うからな…( もう少し一発言に内容詰めるか。pt無駄にしてる気がする。
(-63) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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まあ、嬉しい。 ありがとうございます、お父様。
[そう言って微笑んだ。 ご褒美をあげる父親と喜ぶ娘。
日常の風景であればどんなに和む事か。 しかしそれは周囲で見ている家畜には恐怖そのものだろう。]
あ、私も行きますわ。
[トルドヴィンの後を、笑顔でついていくのだった。]
(*50) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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[明之進の後ろ姿を目を見開いて眺める。 誰に言ったつもりでもなかったが、何もなく寝台へ 戻っていく様子は、さすがに心にずしんときたのか。]
ははは……そうですね、そうですよね。 ……ははははは、こいつは堪える。
[項垂れて乾いた笑いをあげるだけだ。]
(*51) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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[懸念した事が起きていないのを確かめると、 巾着に戻そうとして――その汚れに躊躇して、やめた。 左右の手に鏡と巾着が残り、直円の独白を聞く。>>*47
ぼんやりとした視線がじいと見守っていた。]
(*52) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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あんごおじ……お兄ちゃんから教わりました。
[少女の中では齢三十を超える安吾の教え通り 彼の名を告げるとすんなり中へ通された。 病室は複数あるのか、それとも病状で分けられているのか 周の姿はそこにはなかった。
冷たい手で眠る円の手を握り、 飽かず何度も擦っていれば少しは手も温もりを取り戻す。
眠る円の横顔を見ていたら 昔のことを思い出した。
数少ない、少女が孤児院の外に出た日のことを。]
(165) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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[ある暖かな日。 少女は歳の近い円とリカルダと、 庭で鬼ごっこをして遊んでいた。
何度目かのじゃんけんで、 グーを出した少女は鬼の役になった。
全力で駆けまわり高揚していたのもあってか、 そのうちに円が、黒い門を抜けて、 孤児院の外に駆け出して行ってしまった。
少女は最初、戻っておいでと呼びかけながら、 外にいる円を門の内側から見ていたけれど 捕まるまで戻る気のなさそうなはしゃいだ笑い声を聞いて 意を決してリカルダと共に門の外へ出た。
そして、いくらも走らぬうちに、 円は見知らぬ少年達の一人にぶつかった。]
(166) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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[少年達はすぐに円を取り囲み、円を指差して笑う。
少女とリカルダもすぐに円に追いついて 円を庇うように二人で挟んで、ぎゅっと手を握った。 質素な服装や生活を笑われても、 何も口答えせず三人で固まっていたけれど 少年たちはいっそう調子づいて手を伸ばして来た。
殴られる──と、身を固くして眼を瞑った少女に、 少年のが届くことはなかった。
>>145声が聞こえて。 恐恐眼を開けた少女は、 自分たちを庇うように立ちはだかった少年の背中を見た。]
(167) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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[余裕で見知らぬ少年達を追い返した少年は、 孤児院に来てからまだ日の浅い、周──と言ったか。
颯爽と顕れて助けてくれた周の背中は、 ヒーローのように見えた。
肩で風を切るような荒々しさに それまでは近寄りがたかった少年を、 少女がお兄ちゃんと呼び始めたのはこの日から。
孤児院に帰るまで、少女は周の服の裾を握っていた。 以来、益々少女の足は外から遠のくことにもなったけれど。*]
(168) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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イアンは、ミナカタ>>162に、手負いを嬲っても楽しくないってのはおまえの美学だろ、と軽く小突き。
2014/02/08(Sat) 18時半頃
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―むかしのおはなし― [直円と話す機会が減っていったのは、 彼がその読書会に行き始めてからだったような気がする。 「直にーちゃんが遊んでくれなくなった!」 とちびちゃんたちもおかんむりだったが勉強の為だから、 と養母さんに諭されて、それでもしばらくは収まらなかった。
――もしかして絢矢と自分が弓矢ごっこの時に、 散々、的役に抜擢してしまったせいだろうか、とも思ったけれど。
陰謀という言葉をよく聞くようになってから、 一度はっきり言ったこともある
『直君、その読書会やめたほうがいいよ』
今思えば「読書会」なんて急に大人ぶられているようで、 それが嫌だったのかもしれない*]
(169) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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[告げられる残酷な現実。>>164 一瞬のうちに、血の気が引いていくのが自分でも分かった]
――何だよ、それ。
ふざけんなよ。 ……あいつらが、何をしたってんだ。
[じっと床を睨み、歯を食いしばる。 逆上することなく、力なく首を振る安吾を責めたりもしない。
自分が喧嘩をしなければ、サミュエルと理依があの鬼に目を付けられることなど無かった筈だ。 怪我さえしていなければ、数え鬼のときに上手く立ち回ることだって出来た筈だ]
俺が、悪いんだ――
[絞り出すように、言葉を零し 包帯を巻かれた手を血が滲むほどに、握り締めた]
(170) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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[そして、項垂れて空笑いをする段になると、>>*51 再び首を傾げるのだった。 今度は、彼の言う事の方が解らなかった。
相変わらず、現象と反応の間に独特の間隙が挟まる。
おもむろに立ち上がると、背中がずきりとする。 直円の傍にも近付き、真弓にしたと同じように 手に手を添えて、色なく静かに笑んだ。
その宥め方は、今ここにいない少女のために覚えたものだ。]
(*53) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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[>>*44 直円の言葉は、 なんだか少し寂しそうに聞こえた。 先のことや、わからないことばかり考えて、 つい喜べないなんて、言ってしまったけれど]
ちゃんと、みんなには直君も入ってるよ。
[今、ここにいる皆のことは心配してないみたいな言い方に聞こえたのかもしれない、と、しっかりと念を押していった]
(*54) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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/* >>169 的役www酷い役目を負わせてしまったwww
(-64) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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[>>:46 声が、重なる。 その響きの先が確かに聞こえて、口唇を噛む。
理衣はもう先へ行ってしまったのだろう。 この部屋で待ってる、なんて少しも肯定してないのに。 思い出すのは「女の子だから」という言葉に感じる寂しい気持ちだ。
戻る部屋の扉をよく見てから、歩き出す。 多分厨房へ向かえばよいのだろうけれど]
……、……あの、
[じっとこちらを見やる、眼差し。 吸血鬼のような怖ろしさは感じなかったから、 おそるおそる声をかけて、場所を尋ねようとした]
(*55) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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[マユミが自分をおいかけていることは知らない。 慎重にあるいていたからか、まだ部屋からそう遠くない所にはいる 静か過ぎるから、更に緊張の度合いが増してくる。 そしてその糸が最高に張り詰められた頃
肩を急につかまれた]
……え?
[それは吸血鬼たちが「家畜」と呼ぶ者たちだ。 何か血走ったような目で]
(*56) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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/* 俺が殴られることもなかったって、 俺も目をつけられなかったって、 入れて置いてくれよ、周!
ちょっと寂しい……
(-65) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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/* 始祖様にどうやって取り入ろうかと云々考えていたが、嬉しい💓 えへへ。
絢矢が本当に妹で、こう、つるつる色々なものが出てくる。ふふ。
え、明くんが気にしてるって? まぁ弟妹は見守り隊。
(-66) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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