181 巫蠱ノ匣
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/06/19(Thu) 23時半頃
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大丈夫なのですよー
[そう頷いて、自販機へと駆け寄るルイを見送る。 煙草って大人なカンジでかっこいいな、なんて ぼんやり思いながら彼女を待った。]
夜はひんやりとした風が気持ちいいのですけど、 この前油断して窓開けっ放しにしたら風邪引いちゃったのです…
[えへへ、なんて誤魔化すようにひとつ笑う。 通り抜ける風は、まだ冷たくはなかった。 小さく呟かれた言葉>>140には同意して。 話している内にアパートへと着いただろうか。]
(141) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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――七月初日・夕刻――
[本格的に暑い日々が続く。部屋も蒸し蒸ししていた。 あの手紙が届いた日から、卓上カレンダーの日付を 一日一日、ペンで消す日課が加わっていた。
何事もありませんように、と。 心臓のあたりに手を当てて。
薄化粧はしたけれど、格好はいつものジャージ姿。 ふっと息を吐いて、部屋を後にする。]
(142) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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/* 朝更新だと思い込んでたら0時更新だった件(死)
(-103) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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― アパート ―
[何日か放置していたポストには、宅配ピザや分譲住宅のチラシでいっぱいになっていた。 男は面倒くさそうにがさりとまとめてポストから取り出せば。 はらり、シンプルな封筒が廊下に落ちた。 富良野久遠様
はっきり書かれた自身の名前が見えた。]
………なんだこりゃ。
[まだ越して数ヶ月、ここに住む住人の名前が富良野久遠だと認識している人物も少ないはず。 ましてや郵送ではなく、直接の投函。
胸が妙にざわつくのを感じながら男はそれを手に取り、自室へと。]
(143) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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―アパート―
[ >>138視線を感じれば、特に何を思うでも無く会釈のみで。 特に自分から話しかけるようなことはしなかった。 話しかけられば対応する程度、そんなくらいの対応。
日傘を折り畳んで、また冷房の効いた部屋に滑り込む。
その儘買って来たものを細々と食して、その日は水嶋さんがスイカを持ってくるようならそれを待つつもりで。ふと、捨てたゴミ箱の中の手紙の切れ端に一瞬視線を向けながら。 ]
(―――七月、か…、)
[手紙の主の目的は分からないまま――、それでも気味の悪さや不快感。けれど、それよりも叩きつけられた挑戦状のように思えて。何処か、何が起こるのだろうと期待のようなものさえ抱いている。そんな自分が、居た。]
(144) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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―コンビニ→アパート―
[店員の些細なミスにも苛立ちを隠さず、用さえ済めば真っ直ぐアパートへと戻る。 流し込むように酒を飲み、意識が遠のく頃には、本当に幼馴染本人が相談という名目で慰めを求めてくるだけなのではないか……などと甘い考えが首をもたげていた。 手紙は床に投げ捨てられたまま、男はソファで眠りに付く。]
(145) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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["近場に行くときは歩きなさいな"――
そんな忠告をルイに受けたのは何日前か。 けれど結局原付の鍵を手にしている自分に苦笑する。
出来るだけ早く帰ってきたい。そんな心情の表れ。 戸棚に仕舞っていた手紙に指定されていた場所へ 原付を走らせる。
青南駅の近くの、駐輪場。 誰が待っているというのか――。]
(146) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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/* 正直すごい混乱しててどう修正したらいいか分からない
(-104) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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彩里チャンは、アタシみたいにならないよーにね。 煙草なんて金がかかるし健康に害は出るしで、 良い事なんて早々無いんだから。
[>>141自分の事を棚に上げて、彩里の頭をもいちど撫でる。 高校時代から吸い始めた煙草は、最早手放せない。 とはいえ、一日数本で済んでいる事を考えれば、 まだマシな方だと思ってしまうのだけれども。]
あはは、もう風邪引かないように気をつけるんだよ。 毛布をちゃんとかぶって寝るとか。
[なんとも彼女らしいとくすくす笑う。 もうそろそろ夜も蒸し暑くなってくるとはいえ、 自分も油断は出来ない等と話していれば、 丁度アパートにたどり着く頃合か*]
(147) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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[出向こうとして、日付を勘違いしてた事を思い出した。 手紙を燃やしてしまったから確認する事は出来ないが。]
…まだ、先じゃねぇか。 何焦ってんだ俺は。
[じりじりとした焦燥感が胸中を焼くようで。 不安にぎゅっと手を握りしめた。]
(148) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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[円香や彩里たちとのやりとりは、 沈んだ気持ちを浮かび上がらせるには十分だった。 やはり誰かと話していた方が、心が軽くなる。
けれど、どれだけ心が軽くなっても、 誰にも告げたことの無い自分の罪は重く圧し掛かったまま。
―― Xデーは、刻一刻と迫りくる*]
(149) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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[荷物を置き、煙草を一本咥えて火をつけてから、乱暴に封筒の端を破る。]
[飛び込んできた文字に、世界が凍りついた気がした。 我に返ったのは、煙草の灰がぽとりと落ちた頃。]
………タチ悪ぃな、糞が。
[短くなった煙草を乱暴に灰皿に押し付け、もう一本煙草を取り出して目を閉じれば。 兄が犯行の際に撮った映像がまぶたの裏に蘇って、思わず頭を振る。]
俺、は……。
[ずくり、体の中心が熱を孕んだ気がした。]
(150) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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――青南駅近く・駐輪場――
[立体になった駐輪場は、奥まった場所にある。 中まで原付でゆっくりと走り、駐める。 犇めき合うように自転車やバイクが並んでおり 更に、その奥へと歩く。]
……誰も、いない?
[空が茜に染まる頃、という曖昧な時間指定。 もし何もないならそれに越したことはないのだ。 そう、ただの悪戯。 しかしあのことを知っている人なんて殆どいないはず。]
……。
[ポケットから取り出した煙草に火をつけた。 じわり、赤くなり、色を失っていく。
――]
(151) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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―7月初日―
[纏うのは、真紅の薔薇を想わせる、煌びやかな衣装。 少し短めのスカートからは、すらりとした脚が覗く。
極上の料理を、最高の装いを。 何時もより少し派手に化粧を施せば、姿見に映る自分の姿に、にんまりと笑んだ]
……さて、何が出るのかしらね。
[差出人―父を名乗る人物は、何を用意してくれるというのか。 ちろり、舌舐めずりをひとつ。
真っ赤なヒールを鳴らして、玄関の戸を開く。 目指すは、指定された―――]
(152) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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/* 死ぬときは、無様に泣き喚いて死にたいね。
しかし、こいつってきっとDTだろなー……。 兄みたいにまともに事を運べるんだろうか?
(-105) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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あう、肝に銘じるのです。
[視線だけで考えを見透かされたようで、ドキリとする。 でもお酒は飲んでみたいな、と逸る気持ちは溢れた。]
風邪は辛かったので気を付けるのです!
[声を上げて笑うルイ>>147に びしり、と敬礼するようなポーズで応える。 アパートに着くとルイに別れを告げ、 ドアノブに掛けてあったタッパ>>117を回収し自室に戻った*]
(153) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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[何本目かの、煙草を吸った頃 ふっと頭が重くなる。]
……あ、れ、
[くらりくらり、頭の中が揺れる。 ヤニクラとは比べ物にならない、酷い感覚。]
ッ、う
[手の中から煙草が落ちる。 ころころと転がっていく、白い筒状のもの。 それから数秒後に、
途切れる意識と共に、 円香の身体もまた、
冷たいコンクリに崩れ落ちて―――**]
(154) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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―7月初日・昼―
[例の如く、日が高くなってから目を覚ます。 あの手紙を受け取ってから暫く、…はそれまでと変わらぬ日常を過ごしていた。 手紙自体は、読んだ翌日にゴミ箱に投げ入れた。 ふと芽生えた甘い期待と願望は消えることのないまま、 それでも普段なら忘れてしまうであろう些細な約束をその日まで記憶していたのは、胸に燻る恐怖と警戒心のせいだろうか。
Tシャツの上からカーディガンを肩にかけ、ハーフパンツに足を通す。 友人らに、学生のテンプレートのようだと揶揄さえもされた格好を選んだのは、 相手の立場―もっとも、肝心の幼馴染は既に大学を卒業し、社会人となっているのだが、…の記憶は最後に彼女に会った数年前で止まっていた―に合わせたつもりだったのかもしれない。]
(155) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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― 7月初日 ―
[指定された日は今日のはずで。 緊張に僅かに硬い表情のまま家を出る。
一応はホストであるこの身。 洒落たアクセを見につけ、服装もそれなりに整えて。 まるで女と遊びに行くような身形である。]
……いい女でもいればいいけどな。
[出迎える者は誰なのか。 秘密を知る者は誰なのか。 それを確認して自分はどうするというのだろう。
何も分からないままに目的の場所へと向かって脚は進んでいく。]
(156) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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……そんな、かかんねえだろ。
[話ならばすぐに切り上げるつもりだし、慰めを求められるようならば――。 悪い方の想像は、無意識に考えないようにと隅に追いやっていた。 冷房がオフになっているのを確認して、ドアに鍵をかけ、部屋を出る。 刺すような日差しの中、目指すは青南駅近くの古びた喫茶店。]
(157) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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[古い字体で書かれたあの手紙。 結局あの封筒は、触れるのも恐ろしくなって あのままずっと目の届かないところに置いたままだ。
束の間の逃避に浸っていたかった。 しかし、それでも内容は目に焼き付いていて。
『逃れられると思うな』
妹の死の真実と共に、添えられた一文。 逃げてきた筈の故郷が、妹が、役目が、私を縛り付ける。 結局お前は何処にも逃れられやしないのだと、囁きかける*]
(158) 2014/06/19(Thu) 23時半頃
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/* あと15分で洋館に辿り着いて気を失わないと駄目なんだよね…?
(-106) 2014/06/20(Fri) 00時頃
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― 七月初日・まだ日は高く ―
[鞄の中には必要最低限のもの。 パンツスタイルなのは、動きやすいように。 片手には、閉じられた日傘。 あの頃のような金属バットはもう無いけれど、 少しでも、その代わりになるものを。
脳内に過ぎるのは、襲撃の二文字。 殴るか殴られるか。やられる前にやれ。 高校時代は、そうして生きてきた。]
やってやろうじゃない、かかってきなさいよ。
[自分を奮い立たせるように呟きながら、目的の場所へと*]
(159) 2014/06/20(Fri) 00時頃
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/* あ、目が覚めたら洋館にいるのか。 じゃあ目的の場所は青葉なんとかの喫茶店?
(-107) 2014/06/20(Fri) 00時頃
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――七月初日・夜――
……確か、今日、か。
[ 夜に人気の無い所に呼び出すとは、これまた如何にもという所ではあるけれど。度入りの黒いカラコンを嵌めてから、一応念のために度入りのサングラスを胸のポケットに。どうしても視力は白皮症のせいで良く無かったから。
其の儘、今度は黒ずくめから一点。 夜だから、と全身白を基調とした服装へと身を包む。
何も態々暑苦しい格好を好む訳でもない。ただ、腕を隠すように長袖のままだったけれど――、何となく、持っていた中で一番良いものを引き出して身に纏い。
帳の降りた街へ、一歩を踏み出す]
(160) 2014/06/20(Fri) 00時頃
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[指定されたのは青葉駅近くのとある場所。 ぼんやりとそこで立っていたら。]
……え、…あ……?
[まるで地面が揺れているようにぐらぐらと身体が揺れて。 掠れた声が僅かに漏れたと同時に意識は暗く――――**]
(161) 2014/06/20(Fri) 00時頃
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―7月初日―
[とうとうこの日が来てしまったと、不安に掻き立てられる。 一体、何が起こるというのか。 何事もありませんようにと、誰にでもなく祈った。
しっかりと戸締りをして、暗い夜道を歩く。 こんな夜中に一人で歩くのは何年振りだろうか。 あの日のことを想起してしまい、顔を歪ませた。]
………怖い、の、です。
[指定されたのは夜の公園。 ひっそりと静まり返り、誰も居ない場所。 恐怖で体を震わせながら足を進めると、突然視界が反転した*]
(162) 2014/06/20(Fri) 00時頃
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[コンビニから帰り、郵便受けを何となしに開くと、無地の封筒が一通、入っていた。 差出人は不明、ただ宛先に自分の名前が記されていた。]
誰からだろう この手紙、とりあえず中を見よう
[そう思い中を開き、その内容に目を見開いた。]
え、なんでこのことを知ってるの 誰も、知らない、はずだったのに
[動揺しながら、足早に部屋に帰る。部屋の中でそれにもう一度目を通せば、中には日付と場所も書かれていた。ここにこの日に来い、そういうことだろう。]
(163) 2014/06/20(Fri) 00時頃
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―青南駅・喫茶店付近―
[相手よりも先に待ち合わせ場所に出向いて相手を待つ。 そんな惨めな真似は真っ平だ、と…は思う。ましてや、相手が過去の女なら尚更。 そんな下らない見栄に則り、…は未だ喫茶店に足を踏み入れてはいなかった。 相手の姿を確認するため、息を潜めて喫茶店の入り口に視線を注ぐ。]
[ところで、生物に油断が生まれる瞬間の例には頻繁に、自らが何かを狙い定めている時、が挙げられる。]
(164) 2014/06/20(Fri) 00時頃
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―某所:レストラン跡地―
[指定された場所は、既に廃屋と化したレストラン。 脳裏に、未だあどけない少年だったころの記憶が過る。 そういえば、初めて来たレストランが、この店だったっけ。
蝶よ花よと言わんばかりに、自分を可愛がってくれた父。 その過保護さが異常だと気付いた日。 それからずっと、 アタシ は満たされないでいる。
あぁ、早く、早く。 ――――■■を、食べたい]
(165) 2014/06/20(Fri) 00時頃
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