ちょ、 わぁっ!!
[突然の浮遊感。景色か一気に「下」へ流れていく。
落っこちないよう咄嗟に彼にしがみついて、ようやく景色が止まってから、ほぅと大きく息をついた。
遮るものがないからか、夜風が下より強く感じる]
……怖かないわよ。
[>>319 シーシャの声に、はっきりと答える。
どちらにとは言わない。シーシャの腕をぎゅっと掴むのは、強がっているからでもない。
横顔を見つめてから、その黄緑の瞳が眼差す先を見て――…]
どういうこと?
[鐘が、ない。そこにあったのだろう形跡はあるけれど、向こう側に星空が見えるばかり。今は使われなくなって、撤去されてしまったのだろうか]
ねぇ、もっと近くで見てみましょうよ。
[相変わらず警戒心が足らないのか、シーシャの肩をぐいぐいひっぱって訴える。
これだけじゃ納得できない。そういう思いと同時、無視できる程度ではあるが、軽い耳鳴りのようなものを覚えていた]
(@93) 2014/10/26(Sun) 03時頃