[どれくらい気を失っていたのだろう。ふと目を開けるとそこは暗闇で。幸いにも合羽は破けていなかったが。身体を打つ豪雨にあれからそれ程時間が経っていないのだと思い知らされる。
−冷たい、寒い。]
…っは……いってぇ…
[立ち上がろうと力を入れるが足を怪我したみたいで思うように動かせず、ただ痛みが走るだけ。
そこへ手を当てがうと雨とは違う生ぬるい感触。出血しているのだと分かり、頭に巻いていた布で傷口を縛った。]
[さて、これからどうしようかと。少ししたら動けるようになるだろうが、今は立ち上がることさえ困難だ。
…ふと、どこからか、声が聞こえた>>@0
こんな天気だ。島の子供とはいえ、外に出ているなんてあり得ない。そうなれば答えは一つだろう。]
ここにおるよー!ひとりー?こんなとこまでどうしたんー!?
[此方もできるだけ大きな声で。ここにいるよ、と伝えるように。他の人に見えないもの−幽霊−が見えるようになったのはいつだったか思い出せないが。]
(@1) 2014/05/28(Wed) 20時半頃