――投下するのが申し訳なさすぎてしんどい>>418――
[髪先を指先がすり抜ける。自分と似た髪質のそれ。本来なら鏡でしか見れないようなもの。
間が空いた。 見つめる。 見つめる。見つめて。
困った顔が更に困った顔になった。
そうして更に、数秒経つと、頷きが返って。]
――!! そ、 っか… そっか、風邪か
よかった――…
[まさか半狼の懸念だなどとは言えず、誤魔化すように笑った。
弟が頭を上げた。顔が赤くなっているようにみえたから、指の甲で頬を撫ぜた。半狼だったころよりもずっとずっと下がった体温は、ひやりとしているだろう。]
買い物?
だめだよ、……こういう時は、休むもの―― なんだろう?
買い物だったら、僕が行くから……
[動こうとする身体を、支えた腕で拘束する。そのままベッドの方へと連れて行って、ごろんと寝かせるつもりだった。]
(579) taru 2018/04/09(Mon) 04時半頃