死を、眠りに……?
ああ……それじゃあ、きみが、
[目を瞬いて、一瞬。泣きそうな表情が浮かんだ。>>478]
きっと、君の力が藍斗を助けてくれたんだ。
……ありがとう、禰多くん。
[狼の視点では、本人に確認はとった。しかし、返事がなかった。ので、そういうことなんだな、と受け取った。
だから、彼の命が助かったのは禰多のおかげだと、それだけだと、勘違いをした。つい、普段生徒の前ではしない呼び方をしたことには気付かない。]
あれ、それも知ってた? 理事長から聞いたのかな……
[理事長が禰多に話した理由まではわからないが、それなら、その話の流れで彼が「可能性」を作ってくれたのだろうと、そこまでは推測ができた。]
なら、別に止めたりしないよね。
そういうことをしたものを、学園に入れたままにはできないからね。
[あっちの方から匂いがしてて。と、指をさして。そのままその方向へ歩いていく。ついてくるなら別に止めはしない。
普段なら危ないから待っていて、くらい言ったのかもしれないが。今の若林の目は、どこかぎらついた光を帯びている。*]
(568) 2022/09/09(Fri) 01時頃