[そして アリスは知らない。 兎も知らない。
もしかしたら、熾天使《セラフィム》も、『裏の鍵』である彼も知らなかったのかもしれない。
『女神の愛』と『紅遠の螺旋』と『《栄光》の花弁』を集めるだけでは事足りない事を。
真理の鍵《クラーウィス・ウェリターティス》だけでは事足りない事を。
そう 世界の再生には ”少なくとも”その『4つ』が必要なのだ!
―― 《栄光》の女神が世界に遺した最期の一片の"希望"
<それはひとつの切欠>
―― 世界の理、在り方を根源より変える事の出来る力の大塊。
<それは大きな土台>
―― 万物に命を吹き込む力を持つ"永遠の淑女"の全き愛。
<それは再生の序曲>
―― 耀ける陽の永久に輪廻(めぐ)る"彼方に遠き紅"の輝き。
<それは新しい世界への祝福>
”糸に繋がれし運命の民”の*これからは――*]
(527) 2011/06/07(Tue) 13時半頃