[私も、あの学園の生徒なの。
あの学園は、もうなくなってしまったけれど、それにそう事は、あの学園が有った意味を紡ぐ事だわ…。
私はあの世界の住人でありたい。
私はあの世界を諦めたくない。
それが私に出来るのだとしたら――!
私は、彼の念押しに、ゆっくりとだけれど、頷いたの。
(でも あ、愛って… アイって
ど どうすればいいのかしら…)
具体的に考えちゃうと、思わず顔が赤くなっちゃいそう。なってるかも。柊先輩を…?チラッと、その顔を盗み見る。
けれどもし、《運命》が目覚めるのなら――、彼女にだってこれは出来る事なのだ!
『女神の愛』と『紅遠の螺旋』
それが揃うのは、いったい何処へとなるのだろうか。
>>508そうしてまた、騒ぎ始めた彼の姿に、耳は兎のそれに戻る。
はあ、とため息をついて軽く笑ったのは兎の方だった。]
(521) 2011/06/07(Tue) 13時頃