≪- 人呼んで"獄炎の天使"。ウリエル=セラフ=シィキトとは俺の事だ -≫
[「七面倒くせえフルネームは遠慮願うぜ」、と肩を竦めて見せる。
表出した当初の、頭のネジが迷子になった性格が消えると、中々の美男子だった。
――顔は槍真のままだが]
≪- 一応、"俺"は五千年前に死んでるんだが……
――まぁ、解ってるみたいだな。
御前のお察しの通り。
俺達熾天使《セラフィム》は、肉体が滅びようとも、"瞳"に込められた魂は永遠に生き続ける。
それは代々の熾天使《セラフィム》に受け継がれ、熾気に拠る"光生臨身《アッキピエンス》の術"で"器"の肉体を借り受けて顕現する。
――"今代"の"オスケル"はまだ自前の"ちから"を使うには到底熾天《セダヴュ》が足りねえからな。あの最強の力は当分お預けで、当面の間は俺達歴代熾天使《セラフィム》が代わりばんこに顔出す事になるだろうさ……次は"雷霆の"が出たがってたっけか……
……ま。それはそれとして…… -≫
(504) 2011/06/07(Tue) 07時頃