コーヒー、入ってますけど。
ご一緒に、いかがですか?
[飲みたいと言われれば、カップを一つ出して、そこに注いで手渡すことだろう。
勿論相手が、人肌を厭うという事など知らない。
初対面に近い相手だから、わざわざ手に触れることもしないだろうが、普通に取っ手を持って差し出すことだろう。
それから、思い出したように付け加える。]
あ、しばらくしたら、お米も炊けますよ。
[言いながら今度は急須と玄米茶を取り出す。
玄米茶は、熱湯で良いんだっけ。
適当に茶葉を図って、ポットのお湯をそのまま注ぎ、それを湯呑に注ぐ。
とりあえず、二つ。
湯呑を温めるのを忘れているけれど、そのくらいは許してほしい。
暫く槇村と言葉を交わしていたかもしれないが、その後玄米茶の入った湯呑を二つ、お盆に乗せて共同スペースへと戻ったことだろう。
勿論、甲斐田くんと倉田さんの分だ。
ふたりが話していれば邪魔しないように、こちらに視線や言葉が向けられれば、どうぞ、くらいは言って二人の前においたはずだ。]
(460) 2014/03/17(Mon) 16時頃