[それは ひとひとり 容易く殺しうる悪魔の呼び声。
針を刺されて、幻を見たように、後ずさる。
助けを呼ぶ声。こっちに来てッて。
喪った脚が、ひどく痛む。
存在しない慟哭が 少女の胸を突き刺す───── !!!
…………………
解きがたき謎を強引に解いて突き付けてくるような。
ノッカは契約したサーヴァントを連れてこなかったのではない。
契約したサーヴァントは、既に消滅し、傍にいない。
デミ・サーヴァント。
AIを搭載する予定だったのだ>>0:53。その英霊は、カルデアに存在していた。ノッカが喪ったのは両脚だけではない。少女の契約していた、英霊にあらざる英霊は、ノッカを生かすために、欧州特異点で消失している。英霊の霊基が残っていても、ある意味で、人であった彼女を取り戻すことは、もう二度と、叶わなくなって。]
(382) 2019/02/11(Mon) 22時半頃