[だがそれは、それは涼平にとって、 果たして『希望』に重ねられるものなのか。] ……くっ。[零瑠と共に背を守って戦うのとは状況が違っている。 今や零瑠は周を、明之進は涼平を背に庇って戦っていた。 かわせる筈の刃が頬に傷を引き、 届くはずの切っ先が寸での所で伸ばせない。 やがて、吸血鬼に守られている人間へと、 向けられる視線が何の色に染まって行くのか、 ――少年はよく知っている。]
(349) 2014/02/11(Tue) 16時半頃
sol・la
ななころび
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