[コップに入った雀の涙のような分量の水でも、デメテルにとっては砂漠のオアシスのようなもので。
無意識に伸ばした手は宙を掻き、そのグラスを掴む事は叶わなかった。>>314]
っ、みず、のみたい、のみたいのにっ…なんでだ、なんででめてるにくれないんだっ
もうすぐでめてるはしぬのだろ、いまのんだってかわらないではないかっ…!!
[特に、症状も末期に近い彼女にとっては飲みたいものが飲めないのは耐え難い苦痛で。
誰が意地悪だとか、もうそんなのはわからないけれどただ今欲しいものが与えられないと言うことに、どうせ我慢をしたってもうすぐそれも意味をなさなくなることに癇癪を起こしてわあぁっと泣き出してしまう。きっと、心優しいネルが慰めてくれたのも、彼が何かを避けるようにいなくなってしまったのも気がつけないだろう>>316]
(あおいとりは、どうしてでめてるにしあわせをくれないんだ!)
(317) 2014/06/23(Mon) 22時半頃