……なんだ、お前……まさか、
[にわかに呼吸を乱す相手>>296を見れば、怪訝そうにその顔を覗き込む。
けれどディーンにも経験があったから、それが過呼吸の症状だという事にはすぐ気が付いた。
医師を呼ぶか、何か袋を取ってくるか。けれどそれで手遅れになれば、と。嫌な思考が脳裏を過ぎり、動く事も出来ない。
……兎に角酸素を吸い過ぎている現状をどうにかすれば良いのだ。
そう考えれば、弱々しい抵抗も振り払い、彼の口と鼻を手で覆った。尚抵抗があった所で、無理矢理にでも実行するだろう]
落ち着けクソガキ
くそ、何で私がこんな事をしてやらねばならんのだ!
[医者は何をしている!
八つ当たり気味にそう考えるが、届くわけも無く。
抵抗を抑える為にと、押さえているのとは逆の手で彼の左手を取る。(それと共に、震えているであろうそれを落ち着かせる意味もあったのだけれど)
彼が落ち着くまで、どれくらいかかるだろうか。
それは分からないけれど、ディーンはかつてない献身さでもって、彼に付き添っただろう]
(301) 2014/06/23(Mon) 20時頃