[良かった>>@42と、その言葉を聞けば、緊張めいた感情も霧散していく。
彼が安心してくれたなら、それでいい。そのことにばかり目をやっていたから、押しやられた言葉の存在など、考えもしなかった。
その後に続く礼の言葉に、自らの採ってきた花に目をやって]
あ、ああ。
てきとうに採ってきたのだけど、気に入ってもらえたかな。
[てきとうだなんて、本当は必死に選んだのだけれど。
まさかそんなことを教えられるわけもなく、曖昧に微笑む。もしかしたらそんなこと、この幼馴染にはバレバレかもしれないが。
呑気に微笑んで、彼の薄い笑顔になんて、気付くことも出来ず。気付いていたところで、その表情の意味まで汲み取ることは出来なかっただろう]
……貴方に、花はよく似合うね。
[月並みな言葉を贈るも、それは本心からの言葉だ。
咲き誇る花の隣に立って、尚見劣りしないその姿に、目を細める。
本来なら自分なんて手の届く存在ではありはしないのに。それでもこうやって傍に居られることに、ひっそりと嘆息した]
(300) 2014/06/23(Mon) 19時半頃