……最中に、というわけではないと思いますが。
朝食をまともに取っていないものも多かったでしょうし。
[ハミルトン師団長の笑みとは珍しいものを見た、と思案に隙が生じたところで、会議室のドアが開く。顔を出したのは、紫煙の煙る艇団長。
彼の申し出を聞けば、そちらも食事をしていない側のようだった。]
……私、ですか?
[どちらかと言えば予想外の申し出に、確認の意を込めて疑問符付きで返した。晩の様子より旧知のようであったので、マイコフ師団長ならばハミルトン師団長を選ぶのだろうと思い込んでいた。]
特に大きな用もありませんので、構いませんが……その、私、で、よろしいので。
[単語単語で途切れる言葉には、日頃凛とした強さ(>>1:383)などと評価されるこの弓手には珍しく緊張の色が交じっていた。
無論、断る理由もないので、構わないと言われれば、大人しくついていくのだが。]
(295) 2011/03/24(Thu) 17時頃