[彼の腕から力が抜ければ>>@41ほうとため息をついた。
少しでも信頼されているのだと、そう感じ取る事が出来て、その事実に深く安堵する]
……それなら、良かった。
[そう言いつつも、重ねられる言葉に、痛ましげに目を伏せて。
彼が言葉を吐き出すたび、二人を隔てる壁が厚くなっていく錯覚を覚える。
本当に信用してくれているのか。そう尋ねてしまいたいのに、そんな事、出来る筈も無く。沈んだ表情は見せまいと、淡く口元を引き上げた]
ああ、安心してくれ。
貴方の行き先は、ちゃんと僕が確保してあるよ。
[震える体を見て取れば、安心させる為に笑みを深くする]
知り合いに……いや、僕の恩師のような人なんだけれどね。
彼のやっている病院で、病の経過を見てくれると言っているんだ。
[だから、心配する事など無いのだと言いつのる。
彼の病に問題が無いと確信が持てた日に、迎えに行く、と。続くはずだったその言葉は、伝える事は出来なかったけれど]
(281) 2014/06/23(Mon) 14時頃