[弁解めいた反論>>261を眠たい目で見おろして。
曖昧に濁らされた誤魔化しに片眉を僅かにあげて。
それから薄く鼻で笑った。すぐ、ムキになる。
結局そんな所も似通ってはいるんだろうけど。]
…何がどう、役に立つっつーんだよ、
[情報。データ。医者にとっては必要なんだろう。
僕にとっては、そうじゃない。実験台か何かか。
お決まりじみた不満が腹の底で苛立ちと共にどろどろと溜まる。
腹が立つのに眠いから、馬鹿みたいでそれも腹が立つ。
放られた飴玉を掴み取った片手を、そのまま思い切り傍らの壁に打ち付けた。骨まで随分痛んだけれど、お陰様で眠気も幾らか晴れる。
手を握っていられなくなって飴玉はぽろりと落ちたけど。
回診を避けられたのだから、こんな所に蹲ってる必要はない。
相手が立ち上がれば、自分もそれに続いて重たい腰をあげる。
ついでに落とした飴も、無事な方の手で拾ってく。]
(280) 2014/06/23(Mon) 13時半頃