―廊下→食堂―
彼奴は主がご指名であろ。主が食べよ。
[相伴するかとのフィリップの伺い>>253に、露骨に顔を顰めて返す。それで先住人の味に対する感想はお察し。
まずは目覚めの頃が酷かった。夢うつつに甘ったるい匂いがすると棺から身を起こせば、己の棺桶周りに足の踏み場のない程の人間部位のオンパレード>>259。
如何な美味なるケーキとて、相応に皿に乗せねば喰う気も湧くまい!と一頻り声を荒げたものである。怒りの観点は勿体無い、であって、振る舞い自体に不服はなかったらしい。
再び目覚めて暫し、相変わらずの調理が趣味の様であるが、腕は多少はマシ…いや見た目が多少マシになったと思えば>>81生煮え好みである。
かっての食中りを思い出し一人ぷりぷりと、食堂へ向かう廊下を進めば、こんがりと焼けた魚のいい匂いがする>>228。]
ん…?
[扉を開けば、先にイルマの姿があった。>>272]
(275) 2016/12/02(Fri) 22時半頃