― イェル=ゥラ自治区 / 『英雄の聖苑』 ―
[自分達の支配する時間帯になると、気分は高揚してしまう。
静かなる黄昏が横たわる聖地にて、存在を感じる事が出来るのは旧友と自分のみ。]
―― 良い夜だ、そうまるで この俺<黄昏>のように
[大地を象徴するような大きな四角の枠組みは、惑星を象った球体のすぐ傍にある。その上に佇む旧友は暁。黄昏から暁に向け高度は下がっており、緩やかな時間の流れを感じさせるだろう。]
大地に佇む姿は水上に佇む姿と同じもの
思い出せコウホネの花
「崇高」の言葉を持つ運命花の元にある8月6日
その日に生を受けたのも運命
――― 崇高の意味を知っているかい?
何にも比較できない偉大さの事さ。そして…
[マントを静かに広げるとその中が見えそうになる。けれど中を見ても広がるのは黄昏<クロ>のみなのだけれど。
名乗り練習の途中、リョウと同じく何かを感じ言葉は途切れた。>>208]
(263) 2012/01/29(Sun) 00時半頃