……とは言え、ここに来てる連中に霊感なんてものはないだろうし。
ここで霊が犯人だなんつっても余計にあのクソッタレスケコマ野郎にバカにされるだけだしな。
ともすれば、オーナーさんと従業員のオッサンが死んでるってのも本当だろうな。
しかし、霊的な物が犯人ってなると……。
鍵かけようが何しようが無駄だよな。
部屋の中の物を動かしたりなんて自由自在だろうし。
映画に出てくるような死霊が相手じゃ俺みたいな素人じゃ祓う事も出来ないだろうし。
やっぱ興味半分でこういうところには来るもんじゃないな。
うん、生きて帰れたらヤバそうなスポットに近づくのは今後自重しよう。
幸い、あのアホしか見てないから俺の力が他の連中にバレてるって事はないだろうし。
ダウジング使って判別できるなんて、それこそ死霊にばれたら俺真っ先に消されそうじゃん。
[こめかみから伝う冷や汗にクリスタルを握り締めながら窓に苦笑を向ける]
(255) 2011/01/18(Tue) 23時半頃