(行方不明扱いか。 あの子に迷惑がかからなければ―――いいけど。)
[そういえば、と。真墨は後輩は『同じ高校に通っている』と言っていたことを思い出す。>>0:73 そして、同じく一個下の学年に所属していると言っていた少女のことを。>>102 ]
あ、あの…
[この白い部屋の中では最年少の少女へと、声をかけようとして。]
『ありがとな、これ。えーと。』>>218
[早川から声をかけられ、気の良さそうな笑みを向けられてしまい。今まで人からそんな風に接してもらえたことなどなかったので、真墨は戸惑いながらも自分の名前を口にする。]
進村 真墨です。前に進むの『進』むに村人の『村』、『真』っ黒な『墨』と書いて真墨です。
[本当は、純度の高い墨を使った筆で線を引いたように、滲まない人格になるように名づけられた名前だった。真墨本人は、濁った墨汁のような黒い精神を表す名前だと感じて。そんな名前を、揶揄するかのような言い回しになってしまう。]
(225) 2014/03/16(Sun) 01時頃