―304号室―
[今頃みんなはゲームを楽しんでいる頃だろうか。
机に向かって眼鏡をかける。昨日の続きから課題に取り掛かかる。
一時間程だろうか。課題に手詰まり椅子の背もたれを使って軽く伸びをする。眼鏡を外して目頭を押さえ溜息を吐きながら机に突っ伏す。
ふと思い出すのは今朝の出来事で。
上の方の棚から食器を取ろうと手を滑らせて落としたカルヴィン>>72を見たものの。炊事場と言っても近くにいなかったため声をかける事が出来なかった。
何気なく見ていればカルヴィンはオスカーに持ち上げられていて>>100>>105、その後撫でられていて>>109>>117。チアキは手にキスしていて>>151。
そればかりが脳裏に焼き付いて離れない。言い知れぬもどかしさを感じる。
その上チアキの様子のおかしさに>>128気付かなかった。いつもなら遠くから見てても人の様子には気づくはずなのに気付かなかったのは、他に気になることがあったからなんて本人は分かっていない。
(届かないなら言ってくれれば良かったのに。近くにいたのが何で僕じゃないんだろ。)
[そんなことを考えていればいつの間にか意識は遠のいていた。]
(219) 2014/01/25(Sat) 23時半頃