[昂りの根元から伝わる刺激とグロリアの嬌声に、イアンはピンと内腿の筋肉を張らせる。車の座席にしては随分広いがベッドにしては狭い革張りのシートの上、衣服を纏い付かせたまま焦れる熱い二人の身体。]
──…ッ
手、解かなかったら
俺がしてもらってるみたいになって
愉しかったのに な。
[ストールを解かれると拘束に痺れた腕を軽く振った。]
ん…ん
イ イ眺め。
[シートの上に行儀悪く転がったまま、黒いドレスの淑女のストリップを欲望の目で見上げる。視線はあらわになるボディラインに、下着を剥ぎ取る時の下肢の柔肉に、それからやはり発情しているはずのグロリア自身の貌に。
シートに身を沈め直したイアンと邪魔な布を取り去ったグロリアが向かい合う。
肌と肌を直接触れ合わせると、すでにしっとりと汗ばんでいる事が分かり、体液が混じり合う少し先の時間が容易に想像出来る。]
(214) yummy 2010/04/18(Sun) 04時頃