[重厚な声は低く、それでいて温かみが胸に残る。>>177
尾っぽに留まった視線には、口を閉ざし僅かに首を傾ぐだけ。]
日夜問わず精が出るな。
それに、夜に何かを見付けるとは、中々に運が良い。
[肯定は短くとも、言葉の裏に某かの声は聞こえる。
深くは掘り下げず、そうか、と首肯を示すのみ。
おまじないをしていたとまでは解らなくとも、試験前夜だ。
普段から縁の下の力持ちな彼が、ソリに細工を施したサミュエルや自分のように何かして回っていたことは想像に難くない。
試験の範疇内だとの答えは、何とも彼らしい。
特性を、彼らの好物を、習性を学んだ結果の集大成。
決して言葉だけの意味ではないことくらい、容易に察せる。
そして自分の性質も、きっと見抜かれているだろう。>>178
目の前に差し出された夜鳥がその証拠だ。
敵わないな、と目を細めて眩しそうに明るい鳥を眺めて。]
(201) 2015/01/26(Mon) 23時頃