― サイモンの殺害現場 ―
[ミイラと枯れ木のお化けは居るのだろうが、襲ってくる気配も感じられないので、一先ず最低限の警戒だけしておいて、亡骸の近くまで歩み寄って状況を確認する]
酷イ有様デス……一体こんな惨い事を誰ガ……?
[一本の赤い線から散らばる臓物。そこに出来た赤い海に身を浮かべる人物の悲惨さに目を背けたくなる。
薬とは言え、一応医学を学んだ人間として、如何して目の前の彼が死んでしまったのか、死因は何か、と言う好奇心が亡骸に視線を向けさせる]
死因は分からないデス……されど、コレは刃物によって切り開かれたものデショウ。
[何本も傷があって開かれたものとは違う――爪で引き裂かれて臓物を曝け出しているのではない。ナイフや包丁・メスなどの鋭利な刃物で綺麗――と言ったら失礼になるか――に切られていたのでは無いかと推測]
他に何か分かるものは無いのでしょうカ……あっ……。
[この薄暗く血の海の中で中々気付きにくいのだが、一つの小さな包み紙を見付けた]
――……一体これハ?
(200) 2011/10/22(Sat) 21時頃