[>>154 絵の具という言葉にどきっとした。あまり深く物事を考えないし、語彙が多いわけでもない自分では、思いもしないだろう。彼の表現には目を見張ると、同時に上手く返せているだろうかと不安がまた過る]
いや、俺いい加減だし、
あんまりどこを旅しているとか覚えていねぇんだ。
絵の具もたくさん持っているんだろうけど、全部薄いぞ。
それなら、一色でも濃い色がある方がいいだろう。
[上手く伝えられただろうか。ふと見つめられていることに気付いて、なんとなく顔を横に向ける。自分から見るのは、問題なく出来るようになっては来ている。だが、見られるのは恥ずかしい。今までこうして顔を見られることなんて、少なかったからだと考えることにした]
ああ、それはすでに……俺、口より先に手が出るから、わりぃ。
[彼に怒ることなんてないだろうが、他の奴と喧嘩になるかもしれない、そうなったら申し訳ないと先に言う。肩を擦る姿にまた笑いの虫が騒ぎそうになり、そこまで怖かったのかと呟いた]
(186) 2014/05/12(Mon) 08時半頃