ーー 屋根裏バレンタイン ーー
[随分と長く悩まれている>>45その間断られるか不安で、けれど撤回するのは嫌だったから落ち着かなさげにじっと先輩を見つめていた
涙も止まった頃離れた手、彼は両手を広げて……自分を迎えようとしてくれているように見えるのはきっと自惚れではない]
!
……先輩
[いつもなら笑って勢い良く飛び込むのだろう、けれど今は、これからはもうそう出来ないと自覚している
そっと身体を寄せ背中に両手を回した。初めてそうしたように、拙い動きで]
……トレイル、今日のことずっと忘れませんです。
だからジェームス先輩も忘れないで下さいですよ?……大学に行ってもです
[大切な人に身体を預けて目を閉じる、こうしていられることがとても幸せで
やっと彼が卒業することを受け入れる言葉を建前ではなく口にすることが出来た、自分は思い出にはならないと信じられる気がした]
(175) Tael 2014/02/20(Thu) 00時頃