[分かるのかと聞かれ>>160、子供は一つ頷いた]
[この子供の力は、魔力的な力と科学的な力を合成させたもの。
例えそれであっても、この館の異世界の扉の原理を解析する事は不可能であっただろう。
それも当然だった。この子供が使用されるのは、それらの力が及ぶ範囲だけで充分だったのだ。
――だがこの子供が、その本来の設計から逸していたならば。]
[子供が異世界の扉の位置を知ることが出来たのは、
カリュクスの電子端末《デジ・プール》で操作できるように、
自身の回路データを変換したのと原理は同じだ。]
[この子供には
「原理の異なる力を自分が扱える力へと変換し、扱える機能」
が備わっていることになる。
…それに当たるプログラムが、
電子端末《デジ・プール》の最後に示された詩にあたる箇所>>0:216 >>0:217だという事を、当然子供が知る由もない]
(175) 2014/06/07(Sat) 20時頃