─ 校舎裏 ─
[空に舞う級友達へ手を振り、夜を明るく照らした橙色>>143が飛び立った箇所に足を運ぶと、一人と一匹の姿。>>109>>125
宛がわれたらしい懐炉と肩から垂らしたハンカチのマント、水筒から温かい何かを飲む姿に、冷えたりはしてなさそうだ。]
コースの下見か?
それとも、ここから離陸した誰かを見ていたのか。
[二人に声を掛けつつ校舎裏を覗けば開けた空間はあったが、よくぞここから離陸出来たな、と感嘆するしかない。
光の色からして、ピートだろうと予想はしていたのだが。
やるじゃないか、と緩く口端だけを持ち上げた。]
しかし、相変わらず手馴れているな。
[肩に乗った前照灯の夜鳥は大人しく、彼に従っている。
馴鹿と違って髪に執心はしてこないだろう、とは願望の底に。
念のため、つつかれないよう手は出さないでおこう。
もふもふとした冬毛に指を埋めてみたくは、あるのだが。]
(169) 2015/01/26(Mon) 20時半頃