確かに、これは……ただものの気配ではありません。
[霊峰の力により、その周りに漂う気配でその人物がどの位の力を持つものであるのかを亮は知る事が出来るようになった。
気候的には風がまったく無いはずなのに、そこにはゆるやかながらも風が吹いている。……まるで、一般人の侵入を拒むかのように。]
普通の人ならば、ここは変な感じがするからすぐに帰ろう、とか言う物ですがね。
[そう言いつつ、亮は利き手の右手を左手に触れる。]
−それは何だ。
彼らに僕の存在を知られないで、話を聞くことが出来るようになるための力ですよ。僕達は確かにこの場にはいるのですが、彼らにとっては僕は空気同然のような存在になっている、という事。
彼らの事、暫くしたら僕の存在に気が付かれるでしょうが、一時的に目をくらますには十分です。
[そして、彼らの様子を見守っている]
(169) 2010/03/17(Wed) 22時頃