―放課後・昇降口―
ひぇっ!? あ、すみません、びっくりして……。
[視界の外から目の前に差し出される傘に、ビクンと肩が跳ねます。
視線を上にあげます。>>145
お、おおきい男の人です。基本、おおきい男の人は小さな男の人と比べて、ちょっと怖いです。桜子のイメージです。
でも、傘を出してくれた人からは威圧的なプレッシャーを受けません。中性的で、品のある方です。
思ったより自然に、自分の手が傘を掴んでいました。]
……あの、本当に傘、あるんですよね?
あ、いえ! その、疑ってるとかそういうことではなくてですね!
[もしかして、もう一本傘がないのにあまりに哀れな顔をしている桜子に貸してくださったのでは、と思ってしまいました。もしかしたら失礼に怒って、傘を貸すのをやめてしまうかもしれない…です。
大事なことは言えないのに、口から出るのは何時だって余計なことばかり]
(158) 2015/04/18(Sat) 19時半頃