[立ち去るオスカーの背を見送って、くしゃりと自分の髪をかき混ぜてから、向けられた視線>>148に気付く。
――否、あえて気付かないようにしていた、と言った方が正しいかもしれないけれど。]
(何か用があるのなら、そう言えば良いのに)
[ふう、と一息吐いてから、テーブルの上に放置された皿をトレイに纏めて、隣のテーブルを囲む3人にちらりと目を遣る。
まだ少し目を潤ませた少女>>146の前には、フードの彼>>140に貰ったばかりの朱色の飴玉を数個並べた。
残りの大袋はそのまま小脇に抱える。…同僚>>127に渡す飴玉はない。]
お先に失礼します、…お騒がせしました。
[先のやり取りが彼らの耳に届いていたかはわからないけれど、小さく頭を下げてから、トレイを持ってカウンターへと向かう。
使用済みの皿を下げて貰いながら、新しく、今度はカフェオレを注文した。
そのカップを手に足を向けたのは、先とは正反対の位置にあるテーブル。]
…こんにちは、シャルルさん。
調子は如何ですか。
[自分に何か用だろうか。言外にそんな意味も含めつつ。
向けられていた視線にはあえて触れずに、彼女の向かいの席を示して、目で着席の了承を促した。]
(153) 2014/06/22(Sun) 03時頃