壁に両手をつきなさい。
[命令を下せば、テッドは素直に従っただろうか。
従わなかった場合は、志乃の裡で震えるバイブの振動が強くなり、使用人の男によって無理やりに透明な壁に手をつかされる嵌めになる。
女中の姿は、いつの間にかない。その場に残されるワゴンには、フォークやナイフといった凶器になる様なものはなく、スプーンと手で掴んで食べられるものだけがあった。
ルーカスは、また何かのリモコンを操作する。
ジッ――という音が聴こえたのは、志乃のいる部屋に。
一方通行な音声は、テッドの部屋の音を志乃に伝える。
けれど、志乃の声はテッドには届かない。]
そうだね、まずは、此処にピアスを穿とうか。
そうしたら、一先ず彼女に埋めたバイブの動きを止めてあげよう。
[ルーカスは、テッドの両乳首を突きながら微笑んだ。
その様子は、透明な壁越しに、志乃にも良く見えることだろう。]
(152) mitsurou 2010/04/16(Fri) 23時半頃