―鐘が鳴って暫く・自室―
[そろそろいい頃合いかと、ポットを持ち上げて軽く揺らした。
カップをそばに置き、ストレーナーを翳す。さらさらと流れて行く琥珀は綺麗に透き通っている。
ゆらゆら、と。揺れる焦げ茶の葉を見つめながら、二杯目はミルクティにするかと、新しいポットを出して移し替えることは、しなかった。
やっと腰を落ち着けて、一口。喉を滑る暖かさと、舌の上に残る芳香はいつも変わらない。
上々だと息を吐いた頃、顔を上げたエリアスの問い――否、願い>>124に片眉を上げる。]
何も部屋の隅に寝ろと云う心算はないが。
そのまま、そこに居ると良い。
元より、その心算だ。独りにする気は無い、
此処が嫌なら――君の部屋でも、構わないし。
[何を言い出すのか、とでも。言いたげな、不思議そうな顔で逆に問い返した]
(149) 2012/05/28(Mon) 22時頃