人狼議事

151 雪に沈む村


【人】 薬屋 サイラス

―十数年前―

[サイラスが生まれた一族は、定住する場所を持たず季節毎に様々な土地へ渡っていた。

ある時節のことだ。とある夏の国で、その年は季節風が例年よりも酷く吹き荒れていた
一族の長――サイラスの父親は、今年は風の主の気が立っている。だが待っていれば必ず風は収まる。そう言って、一族を励ました]

『…――なぁ。こんな強い風が吹く日は滅多にないんだ、こっそり抜け出して飛んでみないか?』

[その時のサイラスはまだ一人前になる前の少年だった。そして、一族の古い仕来りに反発していた
それは歳の近い弟も同じで、二人で掟を破っては一緒に叱られるようなことも度々だ
その日の嵐のような天候は、そんな二人にはとても魅力的に思えて]

(144) 2013/11/22(Fri) 00時半頃

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