―ホール―
[“門”を開けて戻ってくれば、其処は元のホールの中だった。
正装した青年の微笑を見つければ。]
……どうも。おはようございます。
おかげ様で、真実を一つ、見つけてきましたよ。
大層不快な夢も見ましたけどね。
しかし、頭の痛みは消えて……ああもう邪魔な、
話くらいさせなさい!
[わらわらと、自分の方に集まってきた異形を一睨みすると、ゴウッ…と周囲に魔気を放った。巨大なヒト型が、異形たちに今にも飛びかからんとする。自分達よりも強いと判断したか、異形たちは慌てて踵を返していく。異形の姿がなくなれば、ヒト型の魔気は霧散して消えた。]
やれやれ……ま、幻術ですから、そう何度も効かないでしょうが。
……ともかく、貴方には感謝しています。
お名前を頂戴してもよろしいですか?
[黄金の光を帯びた瞳の青年に問うた。**]
(144) 2014/06/07(Sat) 16時頃