―― 翌朝 村のはずれ ――
[旅立つのだというサイラスを見送るため、村のはずれの小道まで共に来ていた。
サイラスと、青年の他にも誰かいたかもしれない。
相変わらず、しんしんと雪は振り続けている。
白んだ空。ランタン越し、というわけではないけれど面白いかも、と同意を示してくれていた>>1:68通りの景色に包まれながら。
彼が教会で話していた、便りをくれたという同胞だろう。>>0:128
合流したらしい、数人の有翼族がサイラスを迎えるように空を舞っていた。
サイラスの手を、よく空の散歩に連れて行ってもらった時のようにぎゅっと握る。]
サイラス。
また風に飛ばされたり、しにゃいようにね。
[悪戯っぽく笑い。
手を離せば、彼の手には羽をモチーフにしたチャームが残ったろう。チャームには、どこかに結びつけたり、首から下げたりもできるようにと紐を通してある。]
(143) 2013/11/22(Fri) 00時半頃