[されるがまま、クシャミのお腹のあたりに顔を埋める。早くどうにかしなくちゃ、と両手で目から溢れる水を拭い取って。
やっとの思い出で絞り出した言葉が上手く彼に伝わっていないと分かると、ほんの少しだけ寂しく感じる。どうしたら、この気持ちが伝わるだろうか。…同じように頭を撫でてみる、とか?
そんなことを考えていると、視界が急に明るくなって、目の前に美味しそうなオムライスが現れた。それを届けてくれた医者>>127に目をやり、ありがとうと呟くようにお礼を述べる。
直ぐに手を合わせて、いただきますと続けて。
クシャミを一瞥して、ああ、彼はある意味天然さんなんだ、と思う。…やっぱり、機会があれば同んなじことをしてやろう、とレティーシャは密かに決断した。]
あー!猫さん、ずるい!
わたしも、わたしも!
[今はこうして何気無く、病気のことを忘れていられればいいや。そう結論付けると、クシャミの真似をして一口分のオムライスをスプーンに掬い悪戯っ子のような笑みを浮かべ、ヤニクに差し出した。]
(139) 2014/06/22(Sun) 01時半頃