決まりはないはずですけれど。
お気遣いなく、こういう性格です。
[気楽に>>131、と言われたところで、自分に彼のように振る舞うことはできそうにない。
むしろこの病棟で、しかも命を脅かす奇病患者でありながら、ずっとそんな表情を浮かべていられる彼の方が異端だ。
そうこうしている内に、もう一人の少女>>124を唐突に抱きしめ始めたり、かと思えば同卓の同僚>>126に突然食事を分け与えたりと、やはりその思考は、自分には理解できない。
彼の物腰を羨む訳ではないけれど、その笑顔が一体何から来るものなのか。…それは少し、気になった。]
……あれ、
[邪魔しただろうかと、再び自分の席に腰を落ち着けて。
ウインクを飛ばしてきた女性>>133が、予想に反して離れた席にひとり落ち着くのを、横目で追いながら首を傾げた。
てっきり、不本意ながらも巻き込まれたこの集団の中に加わってくるとばかり思っていたのに。
いざ避けられてみれば落ち着かないだなんて、自分でも納得がいかないけれど。何か用があったのなら、後で此方から伺っても良い。そう思うくらいには、彼女に抱いていた印象と離れている。
最後のサンドイッチを口に運びながら、そっと視線を向けた。]
(138) 2014/06/22(Sun) 01時半頃