スノーマンースノーマンー♪
[即席の適当な歌を口ずさみながら雪玉を大きくしていく。コテージにはまだ行きたくないらしい
ふ、とそれから目を離し探すのは同級生ーーであれば助けられたのかもしれないが違った]
いないですねー
[所属する柔道部を既に引退した先輩ジェームス
見にきてくれることがあれど共に部活に励む機会は無かったが、トレイルは彼を慕っている
社交的な性格であり幼い頃から父親にこの国の言葉を教えられ不自由なくコミュニケーションが取れても、十数年暮らした土地を離れ移り住んできたばかりの異国に違いはなく
入学当初はあまり馴染めないまま、jyudo部へ入ったのもこの国を贔屓する母が強く推すからでしかなかった
そんな状況を変えたのがジェームスである。すらりと伸びた長身と切れ長の目、落ち着いた性格、トレイルから見た彼はまさに男として自分がなりたい姿そのもので
一方的に憧れを抱き、怖がるどころか懐いて彼が部活に訪れれば身長差が有りすぎるにも関わらず真っ先に稽古をねだる程であった。
そうして目標を見つけ、部活にやりがいを感じるようになってからは本来の性格を学校で見せられるようになったのだ]
(136) 2014/02/11(Tue) 22時半頃