人狼議事

191 忘却の箱


【人】 死ね死ね団 サミュエル

ー廊下の角を曲がった後ー

[反対側。足を進める度に増す倦怠感。
身体中の水分が全て奪われるような、錯覚。
渇いた喉から零れるのは、ただの吐息で。

[紅鳶の色。自身の右手にあった花の色と良く似た瞳>>124と視線が合う。

そういえば、あの花は何処へやったのだっけ。思いを馳せる。だが、それは出来ない。
何故だろうか。目の前の青年から視線が逸らせなくて。]

……誰、その人。

[蕾は少しずつ、確かに膨らみつつあった。新しい芽の香り。目の前の彼も気付いただろうか。]

……あんたも、怪我してんだね。

[彼の左腕を見たのならそう言って。薄っすら笑って尋ねる。
“あんたの名前は何て言うの?”
からからに渇いた喉では、途切れ途切れにしか言葉に出来なかったけれど。舌にはもう林檎の味は残っていない。]

(135) 2014/09/06(Sat) 23時頃

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