[ベネットに影と戦っているのかと問われ、こくりと。
だがしっかりと、頷く>>111]
はい。
私の所属している《カサルティリオ》は、自世界・他世界問わず蔓延る異形の殲滅を主な任務とする戦闘機関です。
[彼が咎屍について知りたがっている様子に気づくと、ぽつりぽつりと語り始める]
私の知る咎屍《ナイトウォーカー》は…
そうですね、あの影単体ではまだ知能も高くない些細な異形ですが……
問題なのは、彼らが力の強い者の手駒となった場合。これは彼らの力も強化されることを意味します。
そして、力と知能の高さを合わせ持った咎屍が生まれた場合……いえ、『生まれた』と言えば語弊がありますね。
――力の強い咎屍が人間の精神を喰らい、身体を乗っ取った場合です。
これは一般人だけでなく、私たちのような戦闘員にも起こりうる事例ですね。
過去にもカサルティリオで戦闘員が咎屍化し粛清された例は何件、いえ…何十件も存在します。
(135) 2010/03/17(Wed) 17時半頃